オジギソウは、葉っぱを触ると葉がムクムクと動き出し閉じていき、最後には全体が垂れさがる植物。まるでお辞儀をしているように見える一連の動きが、「オジギソウ」という名前の由来になっているのだそう。
動いている様がオモロいから、葉が開いているのを見たらついつい触って閉じて。また触って閉じて、触って閉じて……(笑)。
オジギソウからしたら、1日に何度もお辞儀をさせられてえらい迷惑やなと感じているんちゃうかなと思うんですが、葉が開いているとやっぱり触ってしまいます。
葉が動くのは、バッタなどの虫に葉を食べられないようにするための防衛反応らしいんですが、こんなん、バッタ以上に人間が触る率のほうが高いんちゃうかって思います(笑)。
一旦閉じた葉も大体10〜20分ぐらいかけてゆっくりと開くので、開いたのを見たらまた触って……。この夏、何回オジギゾウにお辞儀をさせたか……。
ある日気づいたんですが、いつものように葉を触っていたら、以前はすぐに閉じていたのに反応が悪いというかゆっくりというか。明らかに動きが遅くなっているんです……。お辞儀させすぎたんでしょうか?
植物に詳しい植物園のスタッフさんに問い合わせてみました。
スタッフさんいわく、「確かに、オジギソウを触りすぎたら反応が悪くなったとの報告は数例受けております」とのこと。しかし、何回お辞儀をさせたら反応が悪くなるなどのエビデンスは取れていないため、はっきりこう(触りすぎが原因)とは言えないのだそう。
さらに、「オジギソウを触ると葉の付け根(葉枕)にある水分が、下部から上部にピャ! って移動するのでお辞儀するような動きを見せるのですが、これを何度も繰り返すというのは、やはりオジギソウにとってはストレスに感じることなんじゃないでしょうか……」と続けます。
「えっ、植物もストレスを感じるんですか!?」スタッフさんの言葉を聞き、驚きを隠せない私……。
スタッフさんは、「人間のようなストレスとはまた違うかもしれませんが、やはり、環境が変わったり普段とは違う刺激を与えたりすると植物もストレスを感じるでしょうね……」と回答してくださいました。