言葉の行き違いや物事の停滞を引き起こすといわれる、西洋占星術の「水星逆行」。シンガーソングライターの近藤夏子さんとラジオDJのタケモトコウジさんが担当するラジオ番組で、「私と水星逆行」をテーマにメールを募集しました。
西洋占星術において、知性やコミュニケーションを司るとされている水星。公転周期の影響により、通常と反対方向に動いて見える状態を「水星逆行」と呼びます。これは年に3〜4回起こり、約3週間続くのですが、直近では、8月5日から8月29日が「水星逆行」にあたる期間でした。この期間は、交通機関の乱れや通信機器のトラブル、言葉の行き違いや仕事の停滞が起こりやすくなるとされています。
近藤さんは、水星逆行の期間を意識しているそうで、うまくいかないものだと割り切って過ごしたり、無理しないように過ごしているといいます。
水星逆行の期間には、いったいどのようなことが起こるのか。リスナーに呼びかけたところ、意外にも多くのメールが寄せられました。
リスナーから寄せられたメッセージのなかで最も多かったのが、交通機関のトラブル。電車で旅行をするのが趣味のリスナーは、期間中に青春18きっぷを使って旅行に出かけたそうですが、電車の運転見合わせでルートを変更したり、振り替え輸送があったりと、なかなか思うように進めなかったそうです。
トラックの運転手をしているリスナーによると、通常1時間で到着する区間に2時間半も要したのだとか。「客先に到着してからも、荷下ろし待ちに2時間、積み込み待ちに2時間がかかり、帰社が4時間も遅くなりました」と、予定通りに業務が進まなかったといいます。
水星逆行の期間であることから、影響を受けないように前もって行動に移したというリスナーもいました。
「車で出かける予定があったのですが、『水星逆行の影響を受けたらあかんから』という理由で30分早めに出たら、予想に反して道がスイスイ進み、45分も早く着いてしまいました。これは、水星逆行でしょうか……?」
対策をとっていたため遅れることはなかったものの、予想通りにはいかず。これも水星逆行のせいなのでしょうか?
トラブルが起こったのは、交通機関だけではなかったようです。通信機器にも多くのトラブルが発生したようで、このようなメッセージが寄せられました。
「ここ何日か、寝室だけWi-Fiが入らなくなっています。テレビやパソコンなどがあるので、非常に困っております。これって、水星逆行ってやつですよね」
なかには、仕事に影響が出たというリスナーも。
「僕の身の回りで起きた、水星逆行のせいだと思ったできごとは仕事中に起きました。オリーブ農園で害虫駆除をしていたときに、突然、機械から水が吹き出してホースが破裂し、全身に殺虫剤を被りました。とても不快な気分で、『水星のせいだ』とひとり言を言っていました」
このようなメールに対して、近藤さんは、「うまくいかないことが起こったり、いつも以上に時間がかかったり、失敗したりすることがあっても、絶望したり怒るのではなくて、『水星逆光のせいだから仕方ないか』と星のせいにして気持ちを切り替えることで、平和に過ごすことができるのでは」と持論を展開しました。