妖怪書家が語る『妖怪の魅力』「生きづらさを感じつつも楽しげに暮らしている」 世界遺産で個展も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

妖怪書家が語る『妖怪の魅力』「生きづらさを感じつつも楽しげに暮らしている」 世界遺産で個展も

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 ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとインスタグラマーのウラリエが金曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-金午後1時~)。ドラァグクイーンのフェミニーナがサマンサの代演を務めた回に、妖怪書家・逢香がゲスト出演した。

妖怪書家・逢香
妖怪書家・逢香

 母親が書道教室を開いていたこともあって6歳から書道を学び、現在は書家・妖怪書家として活動する逢香さん。世界遺産の金峯山寺(奈良県吉野郡)をはじめ、さまざまな場所で個展を開催している。2023年には、墨で書くおもしろさを伝えるために一般社団法人モノモンを設立。現在は、奈良市観光大使も務めるなど幅広く活躍中だ。

 書道を学びはじめた当時は、「必死で筆を握らされていたような感じだった」と振り返った逢香さん。ウラリエも書道を習っていたが、当時流行っていた“丸文字”と呼ばれる独特な字体で普段の字を書くようになり、「今でも字をきれいに書けない」と悔やんだ。

 左利きだというフェミニーナの「漢字のトメハネが右利き用に作られているので、書道と聞くとトラウマがある」という言葉には、同じく左利きのウラリエも深くうなずいていた。

 ウラリエからの「どういうことを意識すればきれいな字が書けるか」という質問に、逢香さんは「漢字を大きめに、ひらがなを小さめに書くのがコツです」とアドバイスを送った。

妖怪書家の逢香(写真左)とフェミニーナ(写真中央)、ウラリエ
妖怪書家の逢香(写真左)とフェミニーナ(写真中央)、ウラリエ

 妖怪との出会いについて尋ねられると、「遅かった」と答えた逢香さん。フェミニーナは思わず話を止め、「“初めての恋人”みたいな感じで妖怪を盛り込んできたからビックリした」と笑った。

 大学で書道を学ぶなかで崩字(くずしじ)の授業があり、挿絵が妖怪だったという。その妖怪に興味が湧き、模写をするように。最初はボールペンを使っていたが、書道でいつも筆を使っていたため筆で書くようになり、やがて妖怪の絵と書を組み合わせるようになったのだそう。これまでの作品を見たウラリエは、「こんなに可愛い人が妖怪を書いているのは意外」と驚いていた。

逢香の作品「嵐をくらえ」
2メートルほどの作品「女って怖い」

 逢香さんは、妖怪の魅力を「“生きづらさを感じつつも楽しげに暮らしている”といった江戸時代のストーリーがあり、それに励まされた」と語った。自身の作品については、「江戸時代に書かれた妖怪たちをとってきて、今風にアレンジをくわえている」と解説。作品を作る際、長いときには1か月かかることもあるのだそう。

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