9月21日からの秋の交通安全運動期間を前に、一般社団法人 日本損害保険協会(本部:東京都千代田区)は13日、交通事故の防止・軽減を目的とした最新の「全国交通事故多発交差点マップ」を公表しました。
このマップは、人身事故の半数以上が交差点・交差点付近で発生することに着目し、2023年の交通事故データをもとに、全国の地方新聞社の協力を得て作成したもの。都道府県ごとに、人身事故件数が多い5つの交差点について、特徴や主な事故要因・予防策等を紹介しています。
それによると、23年に人身事故が全国で最も多かったのは、東京都の「池袋六ツ又交差点」(豊島区)と大阪府の「長居交差点」(大阪市住吉区)でした。ワースト10に入ったのは大阪府が最も多く6か所、次いで東京都が3か所、愛知県が2か所でした。
兵庫県では、23年の1年間に1万6281件の人身事故が発生。そのうち交差点での事故が1万1487件で約7割を占めています。県内の交通事故による死傷者数は1万9216人、交差点での事故での死者は55人を数えました。
同協会の調査による、兵庫県内の事故多発交差点ワースト5は以下の通りです。(事故発生数は計79件)
ワースト1(13件):浜崎通交差点(神戸市兵庫区)、小花1丁目交差点(川西市)
ワースト3(12件):神戸市西区櫨谷町長谷385番地付近交差点(神戸市西区)
ワースト4(11件):税関前交差点(神戸市中央区)
ワースト5(10件):東川崎交差点(神戸市中央区)、長田交差点(神戸市長田区)、和坂交差点(明石市)
なお、今年度のマップには、地域での事故防止対策としての活用を目指し、新たに「付近の小学校」と「信号機の有無」の2種類の情報が追加されました。同協会は「地域における通学路の安全点検や交通安全指導、企業等における安全運転管理や従業者の研修などの参考資料として、ぜひご活用ください」と呼び掛けています。
※本マップにおける「ワースト」とは、事故件数の多寡による順位付けであり、事故状況や損害・被害の程度を加味したものではありません。
地域ごとに確認できる「全国交通事故多発交差点マップ」(他サイトに遷移します)