女子サッカー・INAC神戸レオネッサでチームの運営などに尽力した前代表取締役社長・安本卓史氏(現、取締役チーム統括本部長)が、14日に行われたWEリーグ第1節の試合後、9月いっぱいでクラブを退団することを、スタジアムに来場したサポーターの前で明らかにしました。
安本氏は楽天グループ在籍時代の2013年からJリーグ・ヴィッセル神戸で常務取締役などを務め、楽天退職後の2018年10月からINAC神戸の社長に就任。在任期間中にスタートしたWEリーグでは、初年度にリーグ戦を制したのをはじめ、昨シーズンは7季ぶりの皇后杯制覇も達成するなど、フロントのトップとしてタイトル獲得へと導きました。
また、自身の著書タイトルでもある「前例のないことをやってみる」を実践し、WEリーグオープニングゲームでの異例となる午前10時キックオフと地上波生中継実現、WEリーグ初の国立競技場開催、高校女子サッカーの決勝やヴィッセル神戸ホームゲームとのダブルヘッダー実施、ホームゲームでのポストプライシング制「Shall We Pay?」の導入など、女子サッカーを盛り上げる企画を次々と打ち出すアイデアマンでもありました。
9月4日付で取締役チーム統括本部長となっていた安本氏。スタジアムでの発表後、自身のSNSでも、「6年間、お世話になりました。2018年10月1日にこのクラブの社長を任され、まる6年の9月30日に退団します。スポンサーの皆さま、本当にありがとうございました。活動を支えて頂き、心より感謝しております。サポーター・ファンの皆さま、いつも温かいご声援ありがとうございました」と、メッセージを残しています。
元なでしこジャパン(日本女子代表)DF川上直子氏は、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)9月16日放送回でこの話題に触れ、「いま(シーズンが)始まったばかりで、選手たちはこれから戦っていかなくてはいけないので、そこへの負担が少ないことだけを(願う)」と、後継体制の速やかな整備の重要性を強調していました。
また、同番組に寄せられたサポーターからのメッセージでは、「なぜ今なのか、今後の強化担当とかどうなるのか、とても残念で仕方ない」という声も。別のサポーターからは、「プレーイングマネジャーとしてたくさんの試みをしてクラブを盛り立てた功績を忘れません」というメッセージも届けられていました。
6年間、お世話になりました。
2018年10月1日にこのクラブの社長を任され、まる6年の9月30日に退団します。スポンサーの皆さま、本当にありがとうございました。活動を支えて頂き、心より感謝しております。
サポーター・ファンの皆さま、いつも温かいご声援ありがとうございました。 https://t.co/5Cc7TzaQuh— Takashi YASUMOTO (@INACKobe83) September 14, 2024