配信番組『ル・ポールのドラァグ・レース』 サマンサが解説 若手ドラァグクイーンに大きな影響力も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

配信番組『ル・ポールのドラァグ・レース』 サマンサが解説 若手ドラァグクイーンに大きな影響力も

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 タレントでドラァグクイーンのサマンサ・アナンサが、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で「ル・ポールのドラァグ・レース」について語った。

サマンサ・アナンサ

「ル・ポールのドラァグ・レース」は、ドラァグクイーン界の大御所として知られるル・ポールが主催するコンテスト。ドラァグクイーンたちがさまざまな課題に挑戦していくリアリティ番組としても放送・配信されている。

 レースで優勝すると、「アメリカズ・ネクスト・ドラァグ・スーパースター」の称号を得られるほか、20万ドルという賞金が贈呈されるという点が魅力のコンテストだ。

 近年では、日本のドラァグクイーンの若手たちが同番組から多大な影響を受けているそうだが、サマンサがドラァグクイーンとしての活動をはじめたころはそうでもなかったという。そんなサマンサは、先輩たちが影響を受けたスーパーモデルの話を聞いて育ったのだとか。

「ル・ポールのドラァグ・レース」でナンバー1になるとかなりの注目を浴びるため、カナダ、オーストラリア、タイなどで行われるドラァグ・レースやショーに出演する機会も増えるという。ただ、サマンサによると、日本ではまだドラァグ・レースといえるイベントは行われていないそうで、そこには「日本のドラァグクイーン文化に独特なものがあるのが要因ではないか」と分析した。

 特に、サマンサや少し上の世代のドラァグクイーンはレースやコンテストで競ってきたわけではなく、それぞれが1番であり、それぞれが自分の世界観のなかで活躍しているため、“誰が1番”という意識もあまりないという。また、「1番を決めるのも難しいのでは」と語った。

サマンサ・アナンサ

 そんななか、サマンサが「いま1番勢いを感じている」と語るのが、ドリアン・ロロブリジータ。各方面でオールマイティに活躍していて、歌唱もしているという。

 ちなみに、アメリカではドラァグ・レースのほかに、“ドラァグ”にまつわるウイッグやメイク道具を紹介・販売するイベントも行われている。これについて、サマンサは「異性装」という言葉を使い、「この(異性装の)文化は数百年も前から続いている文化で、現在のドラァグクイーンもその派生。歌舞伎なども異性装のひとつなのでは」と語った。

 日本で「ドラァグ・レース」が開催される日も、そう遠くないかもしれない。

※ラジオ関西「Clip金曜日」2024年9月20日放送回より

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