「がんばろうKOBE!がんばろう子どもたち!保護者さん!!」神戸・おうちごはん応援プロジェクト | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「がんばろうKOBE!がんばろう子どもたち!保護者さん!!」神戸・おうちごはん応援プロジェクト

LINEで送る

この記事の写真を見る(4枚)

 認定特定非営利活動法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り(hands)」が、「KOBEおうちごはんクーポン」を届ける社会実験プロジェクトを実施している。これは、新型コロナウイルスの感染拡大によって緊急事態宣言を受け、休校・外出自粛のなか、学校に通うことができず、家からも出られないストレスを抱えている子どもとその保護者に向けて、テイクアウトメニューを用意して協力してもらえる地域の飲食店を募るもの。今回の期間は5月11日(月)から5月17日(日)まで。

「KOBEおうちごはんクーポン」
「KOBEおうちごはんクーポン」

 店舗の経営、維持もなかなか難しく苦しいこの緊急事態宣言下に、このような呼びかけ、取り組みに立ち上がった店舗(12店)の中の1店舗、神戸市中央区八雲通の北京料理レストランで、このプロジェクト(がんばろうKOBEこどものおうちごはん応援と地域の飲食店支援をつなげる社会実験プロジェクト)の発起人、佳山奈央さんに話をうかがった。

 佳山さんは28歳で一児のおかあさん。阪神・淡路大震災時には大阪の北摂地区に居住、自身は2~3歳くらいの幼児であった。「お部屋でテレビが転がっていた」くらいの記憶しかないという。

 その後、大学進学を機に神戸市に移住し、子ども(この春から小学3年)を育てながら、中央区で親子向けの室内スペース準備を進めるなか、佳山さんもこのコロナ禍に遭遇した。

 学校に行けない子どもと24時間一緒の生活は、正直なところ在宅勤務で集中して作業しなければならないなか、仕事が進まないもの。その際、話しかけてくる我が子にさえも、ついイライラしてしまっている自分に反省しつつ、現実は朝ごはんからすぐの昼ごはん、あっという間に晩ごはんの支度をしなければならない。佳山さんは、「自分を含めた保護者の精神的なストレスの軽減の一助になれば」と、今回のプロジェクトを思いついたという。

「社会や大人でさえも不安で厳しい時期に、不平不満も言えずに、先の見えない環境で実は一番ダメージを受けているのは子どもだと思っている。こういう時期に苦しい環境にいるお母さん(家族全員も)は『誰も助けてくれない、自分でなんとか乗り切らねばならない』と思いつつ、人に頼れないまま、たまったストレスを子どもに向けてしまうということがすごくあり得る」と思ったという佳山さん。「誰にとっても最悪の事態だけはなんとか防ぎたい!!」、彼女は続けてそう語る。

「もちろん1食分のテイクアウトのお弁当がお得に食べることができるからといってこのような親子が十分救われるわけではない。それでも行政等が提供している支援を探して探して探し回り、やっと見つけた頃には申請手続きをする気力もないくらい追い詰められたとき、地域の頑張っているお店の『こころのこもった』1食のおいしいお弁当を子どもと食べることができたとき、小さなことでも自分たちのことを気にかけてくれる人がいる。『お店のおじちゃんおばちゃん、おいしかったよとまた言いに行こうね』と、子どもとともに『明日からも頑張ろう』と活力を得ることができるのでは」。自身の経験を照らし合わせながら、そう強く感じている。

 1食のテイクアウトお弁当だが、子どもにとっては「おみせごはん」はテンションの上がるちょっとしたイベントみたいなところがあり、自身の息子の喜びようを見て感じているそうである。

 取材協力および同席した人物にも取材を受けていただいた。このプロジェクトに感銘を受け協力者を探し、自ら顧問としてアドバイスを続けている神戸市会議員の五島大亮さん(福祉環境・外郭団体委員会担当)である。


「KOBEおうちごはんクーポン」
【実証実験実施:寄付金募集内容】
■クーポン配布枚数/実施エリア/配布協力/実施期間(※)
850枚~/神戸市中央区/神戸市立中央小学校(全校生徒505名)、神戸市立春日野小学校(全校生徒308名)、医療従事者その他在宅勤務の難しい家庭をはじめとする休校中の子どもの居場所を提供している神戸市中央区内の民間学童保育施設(提供される昼食分として総30枚前後)/5月11日~5月17日
■募集金額総額350.000円
※より多くの寄付金が集まった場合配布枚数・配布エリアの拡大・クーポン利用期間の延長等もあり。
■寄付振込口座
ゆうちょ銀行一一九店 当座70117 
郵便振替「希望の灯り」口座番号01120-7-70117
※クラウドファンディングURLも準備中・近日公開予定

問い合わせ 認定NPO法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り」
代表 藤本真一:050-3590-0117

LINEで送る