福井県は、北陸新幹線の福井・敦賀開業による効果と、今後の大阪までの早期全線開業実現についての説明会を実施しました。
北陸新幹線の金沢~敦賀間は、今年3月16日に開業。そこから半年間の福井県への訪問者数は、関西圏で122%、関東圏で142%、信越地方で175%と、いずれも増加傾向だといいます。
福井駅前への恐竜ロボの設置や、宿泊施設のリノベーションを行うなど、さらなる訪問客の誘致に力を入れている、福井県。一方で、関西圏とのアクセスをさらによくすべく、敦賀~新大阪間の早期開業実現も目指しています。
同区間のメリットの一つとしてあげるのは、東海道新幹線の代替ルートとなる点。東海道新幹線が運休になった際には、北陸新幹線を利用して大阪から東京へ向かうことが可能になります。また、関西圏から福井への移動時間も大幅に短縮でき、新大阪~福井間は1時間40分→55分に、新大阪~小浜間が2時間34分→わずか38分に、それぞれ変わるとされています。
政府は令和7(2025)年度中の敦賀~新大阪間の認可・着工を目指す方針です。工期は、新大阪駅が25年程度、京都駅はルートにより20~28年程度が見込まれています。
福井県は、敦賀~新大阪間の早期開業実現に向けてのPRイベントを、JR大阪駅では11月3日(日)と4日(月・祝)に、JR京都駅では11月16日(土)に、それぞれ行う予定です。
(取材・文=酒井智加)