タレントでドラァグクイーンのサマンサ・アナンサが、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、ドラァグクイーンの世代について語った。
番組パートナーでインスタグラマーのウラリエから、“ドラァグクイーンの世代”についての話を振られたサマンサ。「世代の話は、センシティブな部分や『お前ごときが世代を語るな』と思っている現役ドラァグクイーンもいるかもしれないし、東西で考えも違う」と前置きをしつつ、語りはじめた。※諸説あり、サマンサ談。
いまも現役で活躍している第1世代として、関西ではシモーヌ深雪、関東ではマーガレットを紹介。大阪在住のシモーヌ深雪は京都でイベントを開催し続けており、諸説あるもののドラァグクイーン・カルチャーの発祥は京都だといわれているとのこと。
サマンサ自身は第3世代だと実感しているようで、同世代として、関東のドリアン・ロロブジリーダとリル・グランビッチ、関西のミス・マリアを挙げた。ただ、ミス・マリアは第4世代と一緒に活動していた時期もあるようで、サマンサいわく、「第3なのか第4なのかは微妙」なのだそう。
「現在の若手は第6世代なのでは」と分析する、サマンサ。そのほか、関西の先輩・マダムCOCOは第1もしくは1.5世代、ナジャ・グランディーバは第2世代と紹介。関東の第2世代としては、ミッツ・マングローブの名が挙がった。
ウラリエから「第6世代のイチオシは?」と尋ねられると、「関西ではアキコ・カーダシアンとアンジュリーナ・じゅり子」と回答。サマンサによると「この2人は結構パンチが効いている」そうで、人柄の良さも含めて好きなのだという。また、“べっぴんさん枠”として、この2人の少し先輩であるviviを挙げた。
関東でのイチオシは、ぴぴちゃんとGabbyGabbyだそう。「この2人はかなりのイケメン」とのことで、「最近はメイクを落としてもイケメンな人が多く、男女問わずファンが多い」と説明した。
コロナ禍などをきっかけに“お家でメイク”などが流行したこともあり、ドラァグクイーンの定義も多様化しているのだそう。これまでは、自分でメイクし、ヒールを履き、ショーも考えるという暗黙のルールのようなものがあったが、時代とともに変化しているという。
たとえば、かつてはリップシンク(口パク)のショーが定番だったが、最近では生歌を披露する人も出てきているのだとか。ドラァグクイーンの世界においても、多様化・グローバル化が進んでいるようだ。
最後に、各世代の特徴について尋ねられると、「第2世代は、雑誌の表紙を飾るようなスーパーモデルズに詳しい人が多い。第3世代は、とっ散らかっている感じ。第4世代は、どっちつかず」と締めくくった。
※ラジオ関西「Clip金曜日」2024年10月11日放送回より