前知事の失職に伴って行われる兵庫県知事選挙(10月31日公示、11月17日投開票)で、県議会最大会派の自民党が、独自候補の擁立を事実上断念、「自主投票」とすることになった。
一部の議員は、知事選への立候補を表明している前尼崎市長・稲村和美氏を支援するという。
兵庫県議会は9月19日、全会一致で斎藤前知事の不信任決議を可決しており、自民党県議団は選挙戦で斎藤氏を支援しないことを決めている。
自民党県議団は、いったん独自候補の擁立を見送ったものの、自民党所属の国会議員からの反発を受け、候補者を再び探すことに。しかし、該当者が見つからず断念した。
自民党関係者によると、斎藤元彦・前知事が政策に掲げた県立大学無償化について、「一定の見直しが必要」などとする稲村氏の考え方が一致するとしている。
稲村氏は特定の政党から推薦は求めないものの、「自分が掲げる政策に対して共感する方々が、一緒に取り組むことについては歓迎する」と話した。
兵庫県知事選挙には、いずれも無所属で
■前職・斎藤元彦氏(46)
■共産党が推薦する医師・大沢芳清氏(61)
■元経済産業省官僚・中村稔氏(62)
■参議院議員・清水貴之氏(50)〜知事選立候補に際し、日本維新の会を離党
■元兵庫県加西市長・中川暢三氏(68)
■前兵庫県尼崎市長・稲村和美氏(51)
■レコード会社経営・福本繁幸氏(58)
■政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)
の8人が立候補を表明している(10月28日現在)