公益財団法人神戸市公園緑化協会では、コアラとユーカリについての新プロジェクトに取り組んでいる。神戸市立王子動物園(神戸市灘区)との関わりの中で進めるもので、ユーカリを活用した商品を作成して同園などで発売するとともに、同園内に来園客向けのリラックススペースを設置した。
「神戸らしい花と緑あふれるまちづくりの推進と市民の動物への理解を深める事業」に取り組む同協会では、1991年の王子動物園でのコアラ飼育開始に合わせて、コアラのえさとなるユーカリの栽培に着手した。毎年、木の数にして約3万本の新鮮なユーカリの葉を同園に供給している。
“ワクワク”をキーワードに進められたという新プロジェクトは、市民や観光客にコアラとユーカリへの理解を深めてもらう取り組みの一環としてスタート。第一弾の「ユーカリアロマスプレー」(1本、税込1100円)はSDG'sの観点から、栽培過程で発生する規格外の葉を原料として活用し、地元企業の有限会社リバーワークス(神戸市兵庫区)と連携して商品化した。
アロマスプレーは、王子動物園との三者コラボ商品として10月25日(コアラの日)から、同園内やコミュニティ型複合施設「NATURE STUDIO」(神戸市兵庫区)内のショップで販売されている。当初限定100本の予定が、好評を得て追加販売が決まったとのこと。なお、売上の一部は動物園の運営に役立てられる予定。
また同日には、王子動物園内での休憩時間を快適に過ごせるよう、キッチンカー設置された遊園地の広場に6メートル×3メートルの大型テント2基とベンチを配置した。
さらに、11月3日(日・祝)には1日限定で、プロジェクト第二弾となるカプセルトイマシン「コアラ&ユーカリガチャ」を、同園のコアラ舎出口付近に設置する。時間は午前10時から午後4時。