「神様に呼ばれた人しかたどり着けない」といわれる神社、玉置神社(奈良県十津川村)に、やっとの思いでたどり着くことができた前回。今回は、その続編をお送りさせていただきます。
【参拝編】
玉置神社の最初の鳥居をくぐり抜けて参道を進んでいきますと、一歩一歩進むたびに凛とした空気に変わっていくようなそんな感覚。そして、少し緊張にも似たような感覚を覚えました。
本殿に近づくたびに、先ほどまではまったくなかったはずの霧が急に辺りを包みこみはじめました。ドラマや映画などでよく見る、神様に会ったり、不思議なことが起こるシーンのような雰囲気です。
本殿を通り、なかでも強力なパワースポットとして知られる御神体「玉石社」がある山の中腹を目指します。
その場所へ向かう参道には鳥居が何基かあり、「一ノ鳥居」「ニノ鳥居」とくぐるたび、霧もどんどん濃くなっていきます。そしてついに、玉石社を参拝したときにはあたりはもう真っ白で、別世界のような、異空間のなかにいるようでした。
玉置神社を訪れた際に不思議体験をした方の話によると、道中で真っ白い体をした動物に遭遇したのだとか。「その動物って、もしかしてこれじゃないの!?」と思ったのが、霧です。霧のなかでも一際濃い霧なのか、雲なのか、その塊が風にのって自分たちのほうへ向かってくるんです。
その塊は、走ってくる馬のようにも、はたまた伝説の龍が迫ってくるようにも見えました。(玉置神社は標高1076メートルにもなる玉木山の頂上付近に位置するため、自然現象なのかもしれません。)