若者を中心に広く使われている言葉「マジ」。「本気」「真剣」などを意味して使われることが多く、最近は「マジやばい」「マジギレ」など派生した言葉も広がっている。
関西を中心に活躍するフリーアナウンサーの清水健と、落語家の桂米舞(かつら・まいまい)がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、「マジ」の由来などについて解説した。

「マジ」はもともと、江戸時代から使われていたのだそう。「瞬き(まばたき)をする」という意味を持つ「まじろぐ」が語源とされており、より強調する際には「まじまじ」と使われていた。
「まじまじ」はその後、びっくりして思考停止状態に陥った「目」を指す言葉として「真面目」と使われるようになり、その略語として「マジ」が誕生したといわれている。
詳しい語源について触れた清水は、「江戸時代でも『マジ』は使われていたんですね」と感心した様子。続けて、「どんなふうに使われていたんだろう」と疑問を投げかけると、米舞は戸惑いながらも「『マジでござるか!?』とかですかね……」と回答。清水との掛け合いに花を咲かせた。

ほかに、江戸時代に芸人の楽屋用語から浸透したという説もある。楽屋では、「真面目」のほかに、現在と同じ「真剣」「本気」という意味でも使われていたそうで、その表現は江戸後期に発表された歌舞伎のセリフにも残っている。
「マジ」が若者用語として浸透したのは1980年代で、同時に流行した言葉に「超」「マブい」などがある。当時の流行語を聞いた米舞は、「『マブい』は最近流行っていますね」と新たな情報を紹介した。
「マジ」「マブい」のほかにも懐かしいワードで盛り上がるなか、「『アベック』をよく使っていた」と話した清水。この言葉を聞いた米舞は、「化石……」と思わず辛らつな返答。スタジオは笑いに包まれた。
※ラジオ関西『Clip木曜日』より




