スキーやスノーボードに代表される「ウィンターアクティビティ」は雪が多い地域の冬ならではの楽しみ。降雪量の多い地域として知られる岡山県北中部の最北端の町・鏡野町でも冬をめいっぱい楽しめるプログラムが充実しているようだ。
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【高清水トレイル】
2019年に開通したトレッキングコースで、冬はスノーシューハイクで親しまれている。高原からは大山や蒜山三座などの中国山地を一望。雄大に連なる白銀の山々がツアー客を出迎える。
【恩原湖】
あたりには白樺が自生し、早朝は朝霧にきらめく樹氷が美しい。運がよければ“氷紋”という珍しい現象も見られるそう。凍って積雪すれば湖面を歩くこともできるのだとか。
今年は通常のツアーに加え、夜間から早朝にかけて満天の星空と日の出を楽しむ限定ツアーが実施されているとの事。さらに新コースとして、知る人ぞ知る名瀑「中林の滝」をのぞむツアーも開始。じつは新コース誕生の裏には“とあるエピソード”があるのだとか。
「一昨年8月の台風7号の影響で、鏡野町では多くの自然が甚大な被害を受けました。当時、スノーシューハイクツアーで人気を博していた『岩井滝』は立ち入り禁止に。当局運営のツアーの中でも一番人気のスポットであったため非常に残念でした。そして、今年の冬も復旧は間にあいませんでした。そうした状況において、地域の方から『地元には観光資源になり得る自然スポットが沢山ある。せっかくならアクティビティなどのツアーで活かしてほしい』とお話をいただき、地元について詳しい方からお話を伺い何度も現地を訪問・打ち合わせを重ね、地域全体の協力のもと新コースを開設することができました。地域の人々の想いが詰まったコースと言えます」(鏡野環境局担当者)
岩井滝と比べると知名度はまだ低いそうだが、落差40メートルの滝は直面するとそのスケール感に圧倒されるという。
2月1日(土)には恩原高原氷紋まつりを開催予定で、これに合わせ「雪像づくりコンテスト」や「雪合戦大会」などの体験プログラムも用意されているとのこと。夜には音楽に合わせた打ち上げ花火とレーザーショーが雪景色をカラフルに彩る。
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恩原高原氷紋まつりの会場でもある「恩原高原スキー場」は初心者向けのスキー・スノーボードのレッスンを行っており、ウィンタースポーツに自信のないファミリーやカップルも訪れやすいとのこと。近隣には入浴施設があり、雪山で体を動かした後は温泉を楽しむこともできるそうだ。
※ラジオ関西「金曜Clip」 2025年1月10日放送回「岡山県北 美の国Clip」より