比叡山・大樹孝啓 第258世天台座主退任へ 100歳、高齢理由に異例の交代 兵庫・姫路出身 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

比叡山・大樹孝啓 第258世天台座主退任へ 100歳、高齢理由に異例の交代 兵庫・姫路出身

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 世界文化遺産・比叡山延暦寺(滋賀県大津市)を総本山とする天台宗は10日、宗内最高位の大樹孝啓(おおきこうけい)・第258世天台座主(100)が、高齢に伴う体調不良を理由に2月1日付で退任すると発表した。

大樹孝啓・第258世天台座主〈2022年6月7日 滋賀県大津市・天台宗務庁〉

 大樹座主は兵庫県姫路市出身。書写山円教寺長吏(住職)を経て2021年11月、前座主の死去を受け、天台座主としては最高齢(当時97歳)で就任した。
 兵庫県出身で、かつ県内の天台宗寺院で住職経験者の座主就任は初めてだった。す

天台座主就任を内外に知らせる「伝燈相承式」〈2022年5月31日 比叡山延暦寺・根本中堂〉

 天台宗務庁によると、最高位の天台座主は、任期の定めがない終身職だが、次の順位の探題(次席探題)に譲ることができるという。
 生前退任は、2007年以来18年ぶり。

天台宗開祖・最澄らの遺徳を偲ぶ「祖師先徳讃仰大法会・総結願奉告法要」〈2023年3月16日 比叡山延暦寺・根本中堂〉

 大樹座主は2023(令和5)年3月、11年にわたる祖師先徳鑽仰大法会(そしせんとく・さんごうだいほうえ)を締めくくる総結願(そうけちがん)法要で大導師を務めた。

祇園御霊会で営まれた「八坂礼拝講」(中央に大樹座主)〈2024年7月20日 京都市東山区・八坂神社本殿〉※画像提供・天台宗務庁

 また2024年7月には八坂神社(京都市東山区)の祇園御霊会で営まれた「八坂礼拝講」の19年ぶりの再興にも関わった。

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