神戸・御影の老舗美容学校、「BEAUTY ARTS KOBE 日本高等美容専門学校」(神戸市東灘区)。1924年に創立され、2024年に100周年を迎えた同校は、理事長の宮内マーチ豪さんによると、これまでに2万人近くの卒業生が巣立ち、神戸を中心に美容業界で活躍しているという。
美容業界を目指す人は増加傾向とのことで、中卒者を受け入れている同校では、中学を卒業した次の進路として選び、技術と知識を学んでいく10代が増えていると、宮内さんは明かす。

就職先も、ほとんどは美容室を目指すも、メイク・ネイル・着付けといった幅広い授業の経験や美容の資格、技術をいかし、ブライダルサロンや子ども写真館などでも重宝され、進路も多様になっているとのこと。
「この業界は魅力的。子どもさんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、髪の毛を美しくしたり、メイクで美しくなったりするということはとても素晴らしいこと」と胸を張る、宮内さん。同校で学ぶ美容の技術は「皆さんの生活を豊かにするすごく重要な技術」だという。
同校は老人ホームからの依頼を受けて入所している高齢者にメイクやネイルも実施。「とても喜んでいただいている」と好評のようで、この取り組みを通じて社会における美容の大事さを生徒たちも実感している。

「次の200年目に向かって、美容業界でより活躍できる人材を輩出していきたい」と宮内さん。学校のカリキュラムも、人気のある美容のトレンドに合わせた、在校生が喜ぶような内容にすることも模索。時代の変化にも柔軟に対応する姿勢を見せていた。
なお、同校は、今年(2025年)5月19日に創立101周年の祝賀会を予定。卒業生に参加してもらおうと、ホームページなどを使って告知しているが、アメリカやフランス、シンガポールといった遠方で働く卒業生も多く、なかなか連絡がつかないという。「ぜひこのタイミングで一度、ふるさとへ足を向けていただきたい」と、宮内さんは呼び掛けていた。

※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より