5年生存率10%未満 小児がんの6歳女児に海外で治療を 「命つなぐチャンス与えて」両親が寄付募る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

5年生存率10%未満 小児がんの6歳女児に海外で治療を 「命つなぐチャンス与えて」両親が寄付募る

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 小児がんの一種「神経芽腫」と闘う兵庫県の福島心春ちゃん(6)に海外で治療を受けさせたいと、心春ちゃんの両親が治療費などをクラウドファンディングで募っている。再発した神経芽腫には確立された治療法がなく、心春ちゃんは「5年生存率10%未満」と診断されている。必要な費用は渡航費、滞在費なども含め総額約7500万円。

福島心春ちゃん。4歳のころ(両親提供)

 神経芽腫は小児がんの中で白血病、脳腫瘍に次いで多い悪性腫瘍。5歳以下の子どもに発症する場合が多い。心春ちゃんは4歳の時に罹患、兵庫県立こども病院(神戸市中央区)で抗がん剤投与や自家造血幹細胞移植、臍(さい)帯血移植などの治療を受けた。化学療法の副作用に苦しみながらも治療のスケジュールを終え昨年6月、いったん退院。だが約3か月後に再発した。

 再発後は有効な手立てがなく、両親はイタリアで行われている神経芽腫の臨床試験に参加することを決意。参加要件を満たすため、心春ちゃんは今月上旬、原発巣を摘出する手術を受けた。臨床試験に参加するには、抗がん剤で腫瘍の広がりが抑えられている現在の状態が好機という。

移植に伴う大量化学療法の副作用で苦しんだ。口内炎が多数でき、食べられないのに嘔吐し続けた。医療麻薬を使っても痛みで熟睡できなかったという(両親提供)
心春ちゃんが副作用に苦しんでいた際、ベッドの上で描いたイラスト。「1人でいるとき、寂しさを絵で表現していました。家族を思って泣いています」(母親の利恵さん)=両親提供

 心春ちゃんの両親は23日、兵庫県庁で会見。母親の利恵さん(37)は「皆様のご支援を募って治療することはたいへん心苦しい。けれど、希望のある治療法に挑まずに娘を失って後悔したくない。娘の体ががんに打ち克つチャンスを、命をつなぐチャンスを与えてほしい」と話した。

会見で心春ちゃんの現状を説明、クラウドファンディングを呼び掛ける両親(2025年1月23日午後、神戸市中央区の兵庫県庁)

 クラウドファンディングによる寄付は「こはるちゃんを救う会」ホームページなどから。以下金融機関への振り込みもできる。

■姫路信用金庫 龍野支店 普通0506617 コハルチャンヲスクウカイ
■西兵庫信用金庫 佐用支店 普通0071562 コハルチャンヲスクウカイ
■みずほ銀行神戸支店 普通3183336 コハルチャンオスクウカイ

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