神戸市須磨区の路上で女性が刃物で刺殺された強盗殺人事件は2月21日、発生から22年を迎える。

2003年2月21日午後10時40分ごろ、神戸市須磨区横尾の市営地下鉄・妙法寺駅の近くで、仕事を終えて帰宅途中だったパート従業員の寺田和子さん(当時44歳)が、何者かにバッグを奪われ、脚を刃物で刺され死亡した。
兵庫県警・須磨署捜査本部は、のべ6万1000人の捜査員を動員しているが、犯人検挙には至っていない。


16日午前、寺田さんの夫や地域の自治会、兵庫県警、犯罪被害者・遺族の自助グループ「六甲友の会」の有志らが、チラシ1000枚を配り、情報提供を呼びかけた。

チラシを配り終えた寺田さんは、「チラシを見たり、こうして情報提供を求める時に、改めて悔しく思うし、(犯人への)怒りを覚える」と話した。

事件発生から今年(2025年)1月末までに寄せられた情報は197件、このうち直近の1年では8件。
事件から20年経った2023年、チラシに事件現場周辺の詳細な地図と、和子さんのカバンが発見された場所の写真を載せた。その影響もあってか、今年は少し情報提供が増えたという。




