運動を日常生活に取り入れて習慣づけることで、健康な状態を維持することを子どもたちに理解してもらうとともに、親子で運動を楽しもうというイベントが、神戸で行われました。
2月9日に神戸・三宮の神戸リガッタ&アスレチッククラブ(神戸市中央区)で催されたのは、「からだのスポーツ体験 びっくりアドベンチャー2」です。
「びっくりアドベンチャー」と題した体験イベントは、今回で2回目。昨年(2024年)夏の第1弾では、最先端の医療器具の展示や操作体験、災害現場で必要な医療活動を行うドクターカーの乗車体験など、科学を通じて『体のしくみと病気を知ろう』ということがテーマになっていましたが、第2弾となる今回は、スポーツが軸に。
当日は、『親子で強い身体づくりを考えよう』というテーマのもと、子どもたちが人間の体のしくみに関心を持ったり、スポーツの動きをいかした健康な体づくりを行ったりすることで、健康への意識を上げていこうという取り組みが展開されました。
そのうち、サッカー教室では、ヴィッセル神戸出身のプロのコーチ陣の指導のもとで、サッカー特有の動きを取り入れつつ、楽しみながら体幹を強くするトレーニングを実践。また、神戸大学医学部の整形外科とリハビリテーション科によるセミナーでは、成長期の子どもが健康で強い身体を作るために必要なことを学びました。
そして、「速く走るための走り方教室」では、ゲストコーチとして、神戸市出身で、2008年北京オリンピック陸上男子4×100mリレーの銀メダリスト・朝原宣治さん(現、大阪ガスネットワーク所属)が登場。子どもたちがトップアスリートからの教えを受けていました。
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「競技スポーツだけではなく、公園で遊んだり自然を歩いたりすることがスポーツの延長線であり、気軽に親子でバドミントンするなど体を動かすことを楽しんでほしい」と呼びかけた、朝原さん。今回の走り方教室を受けた子どもたちには、「陸上は競技クラブが少なく『走り方』を専門家に学ぶ機会が少ないので、この機会に学んだことを今後大切にしてもらえれば」とアドバイスを送りました。
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寒空のもと、多くの親子が参加した今回のイベント。グラウンドでは果敢にシュートする姿や、走り方の指導を受けて元気に駆け出す子どもたちの姿が見られました。
このイベントを主催した神戸ロータリークラブの会長で、神戸大学学長・医学博士の藤澤正人さんは、「神戸ロータリークラブ100周年の記念プロジェクトとして、これからの日本を支える子どもたちの体づくりの一環となれば」と話しました。
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