大阪・関西万博の会場シンボル・大屋根リングが4日、「世界最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定され、認定証授与式が万博会場の人工島・夢洲(大阪市此花区)で開かれた。

6万1035平方メートル(水平での投影面積・甲子園球場の約1.5倍分)もの建築面積が最大と認められた。

大屋根リングは、大阪・関西万博の理念「多様でありながら、ひとつ」が込められた巨大な環状構造物。
設計は、建築家で会場デザインプロデューサーの藤本壮介氏が手掛けた。2023年6月末に着工、3つの工区に分けて建設された。


外径675メートル、1周は万博開催年と同じく2025メートルで、高さは最大20メートルある。
環境への配慮や鉄骨使用時のコストとの比較などを鑑みて、木材は国内外のヒノキ、スギ、アカマツ計約2万7000立方メートルを使い、2月27日に完成した。

日本の伝統的な技術「貫(ぬき)工法」を基調とした木組みに、通路を照らすスポットライト計約4200台と、天井を照らすアッパーライト約700台が設置されている。
