女子スポーツを応援するラジオ番組にて、元バレーボール日本代表の大山加奈さんが登場。小・中・高すべてで全国制覇を果たしたエースが、キャリアの原点となった春高バレーの思い出や心身の限界に挑んだ現役生活、そして次世代へのメッセージを語りました。

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「競技人生で一番心に残っている瞬間は、春高バレーの決勝戦。心の底からバレーボールを楽しめた。『一生試合が続けばいい』って思いながらプレーをした」と大山さんは振り返ります。
舞台は17歳で脚光を浴びた春高バレー。相手のエースは、後に全日本でチームメイトとなる栗原恵選手。ライバルながら「メグに決められても嬉しいっていう。なかなかこの境地でプレーできないと思うんですよね」と、心からバレーボールを楽しんだと当時の胸中を明かしました。
メディアからの注目も大きかった中高時代、試合後には数多くの取材が待っていました。
「『インタビューにちゃんと答え、誠実に対応できる人であれ』というのが恩師の教えでした。だから、取材は一切お断りせず全て応じます。このスタンスを早いうちから身につけさせてもらった事は、人生においてすごく大きかったですね」(大山さん)

若かりし頃の経験を明るく語る大山さんですが、心の奥には“勝利至上主義”に徹し過ぎた時代もあったのだとか。
「当時は『日本一しか意味がない』って思い込んでしまっていたんです。結果的に日本一になれたから良かったけど、なれなかったら自分はどうなってたんだろうって、今考えると怖いですね」(大山さん)
ストイックすぎるほどに自分を追い込むのはもちろん、チームメイトにも厳しかったといいます。「仲間に対してもシビアに当たっていました。ずっとキャプテンをしていたので『嫌われてもいい、勝つためには』っていう感じで」。



