兵庫県を代表する文化発信の拠点のひとつ「神戸国際会館」(神戸市中央区御幸通)。会館内の「こくさいホール」では、様々な公演が行われています。
誕生のきっかけや今後の展望について、株式会社神戸国際会館の事業部長である荒木徹さんに詳しく聞きました。

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神戸国際会館の現在の姿は再建されたものであり、はじめのものが誕生したのは1956年まで遡ります。第二次世界大戦の終戦後、焼け野原となってしまった神戸の街をエンターテインメントの力で元気づけるため、「戦後復興のシンボル」として建設されたのでした。大ホールでは、1986年8月16日に世界的アーティスト「ボン・ジョヴィ」がコンサートを行ったという実績を持ちます。

数々の演目を通じ神戸市民に親しまれ始めたころ、阪神・淡路大震災が発生し被災してしまいました。しかし街から文化の火を消さないために、今度は「震災復興のシンボル」として発生から4年後となる1999年に現在の会館がオープン。屋上には犠牲者への鎮魂の思いを込め、神戸キャンドルが灯されています。
「こくさいホール」という名の由来についても聞きました。
「もともと地元の人たちに“こくさい”と呼ばれていたのが命名のきっかけです。全く関連性のない名称にする案も出ましたが、既に浸透しているフレーズを採用することにしました。“こくさい”とひらがな表記にしたのは、漢字では少し硬い印象を感じたため。親しみやすさをプラスしました」(荒木さん)
近年はポピュラー・クラシック・演歌などをはじめとしたコンサートはもちろん、吉本新喜劇のお笑いライブやキャラクターショーの公演がなされています。また、入学式や芸術鑑賞会も実施されているのだそう。






