大阪・関西万博でパビリオン「PASONA NATUREVERSE」を出展しているパソナグループ(本社・東京都港区)が20日、会場の夢洲(大阪市此花区)でオランダ政府と共同会見を開き、万博閉幕後、オランダパビリオンを兵庫県淡路島に移築すると発表した。

この日、オランダ政府から設計・建築を受注した共同事業体(JV)がパソナと基本合意書を締結、移設時期や使用方法などの具体化を進める。

オランダが大阪・関西万博で示すテーマは、共に分かち合い、新しい価値を生み出す『コモングラウンド(Common Ground 共創の礎)』。オランダは常に実証実験を行う国、というメッセージも込めた。
パビリオンには「新たな幕開け(A New Dawn)」と名付け、中心には「次世代への太陽(man made sun)」と呼ばれる、直径11メートもの球体をデザインした。


この球体は“日の出”を表現すると同時に、持続的に利用可能なクリーンエネルギーによって得られる未来を表現している。昼夜を問わず点灯し、水素など再生可能なクリーンエネルギーを水から生成するオランダの新たな技術を紹介している。


パソナは本社の一部を淡路島に移し、体験型テーマパークなどを運営している。同社の南部真希也(なんぶ・まきや)常務は、「オランダの芸術と文化、技術を掛け合わせたものを作りたい」と力を込めた。





