湯村温泉の「湯がき」や黒毛和牛のルーツを知るひょうごフィールドパビリオン「夏の但馬も魅力的」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

湯村温泉の「湯がき」や黒毛和牛のルーツを知るひょうごフィールドパビリオン「夏の但馬も魅力的」

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 兵庫県北部の但馬地域を所管する但馬県民局の上田英則県民局長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、地域の魅力に加え、大阪・関西万博の開催に合わせて行われている「ひょうごフィールドパビリオン」について紹介した。

兵庫・但馬地域の魅力について語る但馬県民局・上田英則県民局長(ラジオ関西スタジオにて)
兵庫・但馬地域の魅力について語る但馬県民局・上田英則県民局長(ラジオ関西スタジオにて)

 但馬県民局は、兵庫県の豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町の3市2町を所管する県の出先機関で「自然豊かで、日本の渚100選に選ばれた竹野浜海岸や、氷ノ山をはじめとする1000メートル級の山々が魅力的」な地域。第1次産業が盛んで、松葉ガニや香住ガニなど豊富な日本海の幸、但馬牛(うし)、米やキャベツ、ブランドネギの「岩津ねぎ」など、美味しいものは数え切れない。

 城崎や湯村などの温泉街、海水浴場(12か所)、スキー場(11か所)などを観光・レジャーで訪れる人も多い。また、朝来市と養父市にまたがる4つの鉱山(生野、神子畑、明延、中瀬)を結ぶ「鉱石の道」は、経済産業省の近代化産業遺産群に認定されている。

 この地域の総面積は2133平方キロメートルで、兵庫県の4分の1を占める。東京都と同じくらいの広さだが、人口は県全体の2.7パーセントにあたる15万人弱だという。上田県民局長は「すべてに対して、担い手不足という課題を抱えている。30年後、40年後を見据えて、地域をどのように維持していくのか、各市や町と一緒に県も考えていきたい」と、危機感を口にした。

「兵庫・但馬地域の総面積は東京都と同じくらい」地域の魅力や課題について語る、但馬県民局の上田英則県民局長〈左〉(ラジオ関西スタジオにて)
「兵庫・但馬地域の総面積は東京都と同じくらい」地域の魅力や課題について語る、但馬県民局の上田英則県民局長〈左〉(ラジオ関西スタジオにて)

 大阪・関西万博の開催に合わせて兵庫県内をパビリオンに見立てる「ひょうごフィールドパビリオン」は、但馬地域で39のプログラムが認定されている。このうち、地域の核となる「プレミア・プログラム」は以下の3つ。 

【自然エネルギーを活用した湯がき体験】

 新温泉町の湯村温泉で体験できるプログラム。98℃の源泉が湧き出している「荒湯」で、卵や野菜などを湯につける「湯がき」を体験。この地域では1200年前の開湯以来、豊富な温泉が調理にも利用されてきた。上田県民局長は「二酸化炭素を排出しない環境にやさしい取り組みで、環境配慮への気づきと学びを与えてくれる」と話した。

湯村温泉湯がき〈(c)湯村温泉観光協会〉(画像提供:但馬県民局)
湯村温泉湯がき (C)湯村温泉観光協会

【知りたい、食べたい、触れてみたい!黒毛和牛のルーツ・但馬牛】

 新温泉町の県立但馬牧場公園で、但馬牛(うし)がどのような牛なのか、解説を聞きながら学び、牛舎で牛と触れ合う。「黒毛和牛の99パーセントは、香美町小代(おじろ)区の『田尻号』という牛の子孫。純血種の和牛として今に伝わるのが但馬牛(うし)であり神戸ビーフであることを体感してもらいたい」。

兵庫県立但馬牧場公園内にある但馬牛博物館内部の様子(画像提供:但馬県民局)
兵庫県立但馬牧場公園内にある但馬牛博物館内部の様子(画像提供:但馬県民局)

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