異色キャリアの教育長が描く“理想の学校”とは? 子どもたちの未来を育む教育改革【兵庫・姫路市】 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

異色キャリアの教育長が描く“理想の学校”とは? 子どもたちの未来を育む教育改革【兵庫・姫路市】

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「子どもたちのために、できることを現場で実現したい」。そう語るのは、姫路市の教育長・久保田智子さん。元TBSアナウンサーで報道記者という異色の経歴を持ち、2023年4月に教育長へと就任しました。メディアの視点を生かしながら、姫路の子どもたちの“居場所”づくりに情熱を注いでいます。

写真中央:姫路市教育長 久保田智子さん 左:パーソナリティの清元秀泰姫路市長 右:ナビゲーターの洲崎春花
写真中央:姫路市教育長 久保田智子さん 左:パーソナリティの清元秀泰姫路市長 右:ナビゲーターの洲崎春花

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 久保田さんが特に力を入れているのが「子どもの学校改革応援プロジェクト」。子どもたちが自ら理想とする学びの空間を提案し、それをクラウドファンディングで実現する取り組みです。2023年度には2校を対象に300万円の目標を掲げましたが、最終的には707万円超の支援が集まり大きな反響を呼びました。

 実は姫路市では校舎の8割が築40年以上と老朽化が進んでいます。しかしながら、「建物の安全性だけでなく、子どもたちには『居心地のよさ』『学びやすさ』も重要」と久保田さんは持論を展開。

 それを証明するかのように子どもたちからは「ホワイトボードをたくさん使いたい」「ランチミーティングができる空間が欲しい」など、多様で実用的な意見が寄せられています。

姫路市立城北小学校・プレゼンルームのイメージ図 (提供:姫路市)
姫路市立城北小学校・プレゼンルームのイメージ図 (提供:姫路市)

 この取り組みには、卒業生や地元を離れた人々からも多くの支援が集まり、「子どもたちのために」という思いが地域を超えて広がっているのです。

 ほかにも興味深い取り組みに「姫カツ(姫路市中学校部活動の地域展開)」があり、部活動を地域で行うというもの。少子化で部活動が維持できない学校が増えていることや、教員の過重労働・子どもたちのニーズの多様化といった背景がきっかけとなっており、令和8年度から本格実施予定とのこと。

令和6年度姫カツ実証(モデル)事業・吹奏楽 (提供・姫路市)
令和6年度姫カツ実証(モデル)事業・吹奏楽 (提供:姫路市)
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