「第2の人生で困らぬように」 元・虎風荘寮長の高木氏 “我が子”のごとき虎戦士たちへの思いを語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「第2の人生で困らぬように」 元・虎風荘寮長の高木氏 “我が子”のごとき虎戦士たちへの思いを語る

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 35年間にわたって球団職員として阪神タイガースを支えてきた高木昇さん。ラジオ番組にて「虎風荘」の寮長や査定担当など、さまざまな裏方の仕事に携わってきた経験を語りました。

高木昇さん

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 高木さんは、阪神の選手寮である虎風荘で9年間にわたり寮長を務めました。その間、多くの若手選手と直接関わり彼らの成長を見守りました。特に入団したばかりの選手にとって、寮生活は大きな転機。父親のような存在として、生活面だけでなくメンタル面でのサポートも行ってきました。

「高卒なら5年間、大学・社会人なら2年間、強制で寮に入る。そこで挨拶・時間を守ること・風紀などを指導していくんです」(高木さん)

 秋山拓巳選手や原口文仁選手が入寮した時が「特に印象深かった」と話す高木さん。なぜなら、彼らが高木さんの子供と同じ年齢だったのです。まるで息子を見守るような気持ちで一緒に生活していたそうです。

 高木さんは選手の年俸査定にも関わっていました。査定は成績だけでなく、選手全体のパフォーマンスを点数化して評価する仕組みでした。選手一人ひとりの成果に応じた金額を決める重要な役割を担っていたそうです。

「試合を見ながら点数を付けます。例えばヒット1本でいくら、ランナーがいるとプラス、エラーがマイナス。年間のトータルで給料を決めるんです。契約公開時には公証人が立ち会い、点数の説明をして『こうなっているから、こういう金額です』と説明していました」(高木さん)

 続けて、「佐藤(輝明)選手の年俸が高いのは打点やホームランが多いから。要するにポイントが高いわけです」とも。

 高木さんにとって、選手との絆は単なる指導者と選手の関係にとどまりません。多くの選手が入団当初の不安を乗り越え成長していく姿を間近で見守ってきた高木さんは、メンタル面でのサポートにも力を入れてきました。

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