大阪・関西万博の会場・夢洲にしなやかな播州織がたなびく。

兵庫県が展開する体験型観光事業「ひょうごフィールドパビリオンウィーク」。


兵庫県西脇市を中心に生産される綿織物、播州織ブランド「タマキニイメ」を展開する玉木新雌(たまき・にいめ)さんは「こんなに柔らくて、優しい素材は他にないんですよ」と、自信をもって呼びかける。


播州織は、江戸中期に宮大工が京都・西陣から技術を持ち帰ったのが始まりとされる。糸を先に染めて柄を織り出す「先染め」という製法。自然な風合いと豊かな色彩、肌触りの良い生地に仕上がる。


福井県生まれの玉木さんは、服飾を学び、伝統産業・播州織に魅せられ、2010年から西脇市に拠点を移す。同市出身の現代美術アーティスト・AYUMI ADACHIさんとコラボレーションしたワークショップでは、播州織のハギレとダンボールを使って、新たなアートに生まれ変わらせた。







