“鉄っちゃんアナ”としても親しまれる鉄道通のフリーアナウンサー・羽川英樹さんのラジトピコラム「羽川英樹の出発進行!」。今回、羽川アナがレポートするのは、静岡県東部・伊豆半島を走る伊豆箱根鉄道・駿豆(すんず)線です。
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伊豆箱根鉄道の駿豆線は、東海道新幹線・東海道本線と接続する『三島』と、伊豆最古の温泉地として有名な『修善寺』の約20kmを結ぶ路線です。湯治客を輸送する目的で1898(明治31)年に現在の『三島田町』~『伊豆長岡』間で開業し、通称「いずっぱこ」の名で親しまれています。

JRと共同使用の駅『三島』から3両編成のワンマン列車が日中15分毎に出発していきます。筆者が乗ったのは“ライオンズカラー”の3000系。かつては西武や国鉄のお下がりが多かった「いずっぱこ」ですが、これは自社製車両。横幅が広いのが特徴で、車内はボックスシート主体になっています。

そのほか、かつて三島広小路~沼津駅前を結んでいた旧軌道線のカラーを復活させた3000系や、旧西武車両の黄色い1300系など多彩な列車に出会うことができます。


またアニメファンには3000系の「ラブライブ サンシャイン」や、大きな前面1枚窓が特徴の7000系の「幻日のヨハネ」といったラッピング電車も人気を集めています。


列車は『三島』を出て、大きく左にカーブしながら次の『三島広小路』に到着。ここが古くから門前町・宿場町として栄えた三島の中心エリア。三島大社に向けて延びる大通りは旧東海道で、三島きっての繁華街になっています。中でも「桜家」は安政3年創業の老舗のうなぎ屋。富士の清らかな水で育った1匹もの5000円(税込5500円)の「うなぎ丼」は、並んででも食べる値打ちはあります。






