それぞれの市区町村に存在する『観光協会』。皆さんのお住まいの地域にもありますよね。では、具体的にどのような活動を行っているのでしょうか? 一般社団法人明石観光協会の坂井花奈美さんに話を聞きました。
「明石観光協会では、明石の観光情報の発信や土産品の販売などを通じて、明石の魅力を広く発信しています」と、坂井さん。
具体的な取り組みについて尋ねると、「最近だと、ひょうごフィールドパビリオンのひとつとして開催している『明石の魚の美味しさの秘密を覗く・明石昼網鮨ツアー』なども、その一例です」と話します。
『ひょうごフィールドパビリオン』とは、大阪・関西万博の開催を機に、兵庫県そのものをパビリオンに見立て、実際に現地に足を運んで体験してもらおうという独自の取り組みです。
同ツアーの内容について、坂井さんは以下のように説明しました。
「明石浦漁業協同組合で行われている生きた魚のセリ市を、漁協の職員による解説付きで見学していただきます。その後、実際にセリ市に参加している市内で唯一の鮨店で、鮨の昼食を堪能してもらうというプログラムです」(坂井さん)
明石観光協会は、ECサイト『明石メルカート~召しませ、あかし~』の運営も行っているといいます。明石といえば、ブランドダコとして知られる「明石だこ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
同サイトでは、明石だこをはじめとする約30店舗・175点以上の特産品が取りそろえられており、明石の“おいしいもの”“良いもの”を、遠方にお住まいの方にも楽しんでもらえます。
明石だこはちょうど今の時期に旬を迎え、ひときわおいしさが増します。さらに、夏至から数えて11日目からの5日間は「半夏生(はんげしょう)」と呼ばれ、今年は7月1日からはじまります。近畿地方では、半夏生にタコを食べる風習があります。
坂井さんいわく、「一説によると、タコの8本足のように植えた稲がしっかりと根を張るよう願いを込めて、農家の方が神様にタコを供えたのがはじまりとされています」とのこと。
また、タコに含まれるタウリンは夏バテしがちな季節の元気をサポートするといわれており、暑さに負けない体づくりにもぴったりです。




