ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとネオ昭和アーティストの阪田マリンが木曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後1時~)。昭和のカルチャーを愛する阪田マリンが、1980年代に流行った言葉を取り上げた。

最初に紹介した言葉は、「朝シャン」。現在でも多くの人が使っているこの言葉は、1987年、女子高生の多くが「朝食を抜いてもシャンプーをする」というアンケート結果が話題になったことから誕生。1987年の新語・流行語大賞の新語部門で表現賞を受賞した。
同じころ、薬師丸ひろ子が「ちゃんリンシャン」とつぶやくライオンのCMがヒット。これはリンス入りシャンプーのCMで、「ちゃんと・リンスしてくれる・シャンプー」を略した言葉。山田邦子がこのCMのモノマネをして話題を呼んだことで、さらに大ヒットした。
当時のCMのモノマネを披露しつつも、「私に昭和のキャラを植えつけないで。私はZ世代としてやってるんだから」とぼやいた、サマンサ。この言葉に、マリンは笑っていた。
さらにサマンサは、「このころから洗面台にシャワーがついた。私も朝シャンをして何回も風邪をひいた」と回顧。続けて、「『朝からシャンプーせんでええ、あんた昨日の晩も頭洗ってたよ』と、いろんな親御さんが怒っていた」と説明した。
続いて紹介したのは、1989年の流行語部門・金賞に輝いた「オバタリアン」。堀田かつひこによる4コママンガのタイトルで、アメリカのホラー映画『バタリアン』とおばさんを組み合わせた造語だ。
厚かましい振る舞いをするパワフルな中年女性を指した言葉で、マンガ『オバタリアン』は1990年にテレビアニメ化もされた。この言葉について、「当時、よくこんなふうに奥さんを敵に回すようなことをしたで」とサマンサがこぼすと、マリンも共感を示した。
そんなサマンサは、学校の卒業の出し物でオバタリアン役を演じたことがあるそうで、買い物袋を下げて「奥さん、元気してる?」などとセリフを言っていたのだとか。
マリンの「スーパーのタイムセールで女性たちが我先にと殺到している昭和のころの映像を見たことがある」という言葉には、「ちょっとでもいいものを(家族)みんなの口に入れたらなあかん、と大変だったのよ」とコメントした。





