心臓の鼓動を“見れる”? 大阪・関西万博「パソナグループパビリオン」 来場の心動かす取り組みとは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

心臓の鼓動を“見れる”? 大阪・関西万博「パソナグループパビリオン」 来場の心動かす取り組みとは

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 大阪・関西万博で、連日1万人を超える来場者で賑わう「PASONA NATUREVERSEパビリオン」。その館長を務める小沢達也さんが、ラジオ番組にてパビリオンのテーマや来場者をワクワクさせる独自の取り組みについて語りました。

小沢達也さん

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「当パビリオンのテーマは『いのち、ありがとう』。我々人間は自己中心的に環境を破壊するなど、地球規模で様々な問題を起こしています。だからこそ、改めて自然の豊かな恵みに感謝し、今生きてることに『ありがとう』と言い合い響かせ合う世界を、私たちは“ネイチャーバース”という言葉に込めています」(小沢さん)

 パビリオンは「いのちの歴史ゾーン」「からだゾーン」「こころ・きずなゾーン」の3つで構成されており、それぞれが“いのち”という大きなテーマを多角的に表現しています。なかでも注目されているのが、歴史ゾーンに展示されている「生命進化の樹」。これは、東京大学大学院の池上高志教授(物理学)が監修を務めたもので、1970年の大阪万博の『太陽の塔』をオマージュして制作されました。「地球誕生から生命進化の歴史を“過去・現在・未来”をモチーフにした10の層で積み上げており、その1つ1つに意味を込めております」と小沢さんは説明。

「iPSメモリアルミュージアム」では、iPS細胞から生まれた直径約3.5センチの“拍動する心臓”にも注目が集まっています。実際に鼓動する心臓の様子を間近で観察でき、命の尊さを視覚と感覚の両方で体感することができます。子どもから高齢者まで、幅広い層に強く訴えかける内容だそう。

 VIPアテンダントから館内の案内係まで、パビリオンの運営はすべてパソナグループの社員が担当。昨年12月からは淡路島での研修を重ね、万博の運営ノウハウを一から築き上げてきました。イベント会社に委託せず、自社社員による内製化を進めている点は、他のパビリオンとの大きな違いです。この運営方針について、小沢館長は次のように語ります。

「運営の計画を2年かけて作り、彼らがジョインし研修を受けました。さらに、分刻みのスケジュールの中でトークスクリプトを作り、全員でブラッシュアップしてきました。社員だからこそできた事だと思っています」(小沢さん)

 また、全ての社員が「いのち」というテーマに沿った言葉を考え、千件以上集まった中から選ばれたフレーズをもとにテーマソング「いのち、ありがとう」の歌詞を作り上げました。作曲は音楽家の千住明氏、歌唱は平原綾香さんが担当しています。命への感謝を込めた楽曲は、パビリオン全体の空気をより一層印象深いものにしています。

「私たちが目指しているのは、『健康で誰もが生き生きと輝き続けられる』未来。ウェルビーイングや自然との調和をテーマに、これからの社会を一緒に創っていく子どもたち、新しいことをやりたい人、社会貢献したい人……様々な人々にとって、何か1つのヒントやきっかけになることができればと思っています」と、小沢さんは熱いメッセージを残しました。

左からパーソナリティーの田中大貴、小沢達也さん、パーソナリティーの林歳彦

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年5月26日放送回より

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