国の特別天然記念物・コウノトリの野外での生息数が500羽を超えたと、兵庫県立コウノトリの郷公園が、6日、発表した。
野生のコウノトリは乱獲や、戦争による松の木の伐採、農薬の使用などの要因が重なって、1971年に絶滅した。その後、同公園は、ロシアから譲り受けた同種のコウノトリを人工飼育で繁殖し、有機農法の推進など、地域ぐるみで野生復帰に取り組み、2005年に放鳥を開始。コウノトリは自然界で繁殖を繰り返し、6月末に野外のコウノトリが500羽を超えたことが確認された。初めての放鳥から20年での到達となった。
同公園では、各自治体から報告を受けて集計している。6月28日に兵庫・鳥取・京都・福井の各府県で巣立ちが確認された11羽のうち、いずれかが500羽目にあたるという。
今年の野外のコウノトリの繁殖地は、兵庫県を含む13の府県(兵庫・島根・鳥取・京都・福井・徳島・香川・石川・広島・栃木・茨城・佐賀・新潟)に広がっている。兵庫県内では、新たに上郡町と新温泉町で繁殖が確認されたほか、県外では茨城県水戸市、石川県珠洲市、能登町などでも新たな繁殖地が確認されている。巣立ちのシーズンは8月末までで、順調にいけば今年は13府県53巣で137羽が巣立つ見込み。
2005年に7羽のコウノトリが豊岡の空に放たれ、野外のコウノトリが100羽を超えるのに12年かかった。昨年(2024年)8月に400羽を超え、以来1年足らずでその数は500羽に到達した。同公園の上甫木昭春園長は「500羽到達は、コウノトリの野生復帰の取り組みの通過点。今後も各自治体と協力しながら野生復帰に取り組んでいきたい。またこれまでの協力に感謝したい」とコメントした。
500羽到達を記念して、8日には同公園や豊岡市役所などに横断幕やのぼり旗を設置するほか、7月12日(土)、13日(日)にコウノトリの郷公園の来園者先着200名に記念缶バッジが配布される予定。





