東播磨県民局管内では12のフィールドパビリオン 明石の昼網やため池、“パワーストーン”も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

東播磨県民局管内では12のフィールドパビリオン 明石の昼網やため池、“パワーストーン”も

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 兵庫県の東播磨地域(3市2町)を所管する東播磨県民局の野北浩三県民局長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、管内の魅力や大阪・関西万博開催期間中に繰り広げられているひょうごフィールドパビリオンについて紹介した。

東播磨地域の魅力や管内で繰り広げられている「ひょうごフィールドパビリオン」について語る 東播磨県民局・野北浩三県民局長(ラジオ関西スタジオにて)
東播磨地域の魅力や管内で繰り広げられている「ひょうごフィールドパビリオン」について語る 東播磨県民局・野北浩三県民局長(ラジオ関西スタジオにて)

 東播磨県民局は、明石、加古川、高砂の3市と、稲美、播磨の2町を所管する兵庫県の出先機関。南は瀬戸内海に面し、東は神戸市、西は姫路市、北は三木、小野、加西の各市と接する。鉄道や高速道路、国道などの交通網が整備されており、野北県民局長は「アクセスの良さから多くの企業が集積し、播磨臨海地域の製品出荷額は県内でもトップクラス」と胸を張った。

 加古川市周辺はかつて全国で有数の綿花の栽培地だったことから、これを原料とした靴下の製造が地場産業として根をはる。また農業も盛んで『いなみ野メロン』や、夜明け前に収穫されるスイートコーン『スイートモーニング』などブランド化されている農産物のほか、麦茶などに加工される大麦は「西日本有数の生産規模を誇る」という。海の恵みも豊富で、東播磨地域で養殖される海苔は県内生産の5割を占める。明石海峡周辺で獲れる『明石鯛』や『明石ダコ』は「潮の流れが早くエサが豊富な地域で育つだけあって、美味しいことで有名」と話した。

 大阪・関西万博開催期間中に兵庫県内各地をパビリオンに見立てる「ひょうごフィールドパビリオン」は、東播磨地域で12のプログラムが認定されている(2025年7月時点)。番組で代表的なものが紹介された。

 【明石の魚の美味しさの秘密を覗く。明石昼網鮨ツアー(明石市)】
 全国的にも珍しい、いけす施設のある明石浦漁業協同組合で、組合職員の案内と解説のもと、午前11時から行われる活魚のセリ市や施設を見学。セリ落とされた魚を使用した鮨を昼食として堪能できるツアー。明石浦漁協では、鯛やタコをはじめ100種類もの海産物が水揚げされ「明石のまえもん」と称される。水揚げされた海産物は、24時間掛け流しの巨大海水いけすでセリが始まる時間まで生かされ、生きた魚が飛び跳ねながらセリにかけられる様子を仲買人と同じ目線で見ることができる。

明石浦漁業協同組合セリ市の様子【提供:一般社団法人明石観光協会】
明石浦漁業協同組合セリ市の様子【提供:一般社団法人明石観光協会】

 【1700年前からつながるパワーストーン奇跡の浮石「石の宝殿」と竜山石を使ったワークショップ(高砂市)】
 高砂市の生石(おうしこ)神社裏手にある巨大な石造物「石の宝殿」。横6.4メートル、高さ5.7メートル、奥行き7.2メートル、重さ500トンもの巨大な石が、水面に浮かんでいるように見える。誰が何のために作ったかわからない不思議な建造物で、宮城県・塩釜神社の「四口の神竈(よんくのしんかま)」、宮崎県・霧島東神社の「天之逆鉾(あまのさかほこ)」と並び、「日本三奇」のひとつとされる。宝殿山の岩盤を切り出して作られており、その岩盤の石は「竜山石」と呼ばれる。石の宝殿をガイドつきで散策、採石場の見学、竜山石でアクセサリーを作る体験ができる。

高砂市生石神社の石の宝殿【提供:東播磨県民局】
高砂市生石神社の石の宝殿【提供:東播磨県民局】

 また、兵庫県は、農業用ため池の数が日本一多く、なかでも東播磨地域は全国有数の密集地域。ため池を活用したフィールドパビリオンも展開されていて、野北県民局長は次のように紹介した。

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