兵庫県を中心に11店舗を構えるカフェチェーンが、いま、新業態のステーキ店を展開し、連日多くの人でにぎわっている。お店を運営する有限会社珈集(三木市)の代表取締役社長・平野薫大さんに話を聞いた。
店内で手作りした和菓子とコーヒーのセットが評判の「珈琲庵 珈集」。その運営を手掛ける珈集が、ステーキ店を手がけることになったきっかけは、カフェの東加古川店をオープンしたことだったという。そこで事業譲渡の話を受け、2人の社員と話し合った結果、「三年間で黒字に転換しなかったら解散する」という約束で、加古郡播磨町に「ステーキハウスおおくぼ」の播磨本店をオープンさせた。
「ステーキハウスおおくぼ」では、ステーキ肉はすべて、厳選された和牛を使用。全国各地の銘柄牛から、高品質な肉を客の目の前の鉄板で焼き上げてステーキに仕上げる。
喫茶店とステーキ店の客層は親和性が高かったとのことで、喫茶店を訪れる常連客にステーキ店のチラシを配りPRをしたところ、そのチラシを持って多くの客が訪れて売上がアップ。それを受けて、2号店である三木店を今年6月に開店した。

「食事の最後は、喫茶店の方で出している和菓子とコーヒーを食べてもらってお帰りいただいています。これは昔からしたかったことでした」と、平野さん。ステーキ店でも原点へのこだわりを見せる。
三木店の店内には14人が座れる長いカウンターが鎮座。また、ファミリー向けのベビーカーや車椅子でも入りやすい個室を準備している。
最後に平野さんは「夜は意外に入りにくいとおっしゃられる方がいるんですが、お祝いごとの際に『おめでとう』『ありがとう』という言葉が飛び交うような空間として利用していただければうれしい。地域に馴染むようなお店になれば」と話した。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より
・「珈琲庵 珈集」
・「ステーキハウスおおくぼ」





