夏の高校野球・兵庫大会(第107回全国高校野球選手権兵庫大会)は28日、ほっともっとフィールド神戸で決勝戦が行われ、東洋大姫路が報徳学園に7-6と競り勝ち、14年ぶり13度目の夏の甲子園出場を決めました。
春センバツ出場校で春の県大会を制した東洋大姫路と、昨夏の代表校で春の県大会準優勝校の報徳学園という一戦は、兵庫の2強対決にふさわしい攻防が繰り広げられます。
試合が動いたのは2回表でした。東洋大姫路の7番・桑原大礼選手(3年)がレフトへソロホームランを放ち、1点を先制します。
その裏に、報徳学園が2本のタイムリーヒットで2点を奪い、逆転に成功しますが、それもつかの間、東洋大姫路は3回表に、こちらも2本のタイムリーヒットで2点を取り返して勝ち越し。
4回裏、報徳学園に1点を返され、試合はいったん振り出しに戻りましたが、東洋大姫路の打線は衰えを見せず。6回表、4番・白鳥翔哉真選手(3年)のタイムリーヒットなどで3点を取ると、その裏に2点を失うも、7回表に1番・渡辺拓雲選手(3年)の犠牲フライで加点し、相手を突き放します。
その後、東洋大姫路は、背番号1の木下鷹大選手(3年)が7回以降は安定感を取り戻し、8回には三者連続三振を記録。9回もマウンドに立ち、2アウトまでこぎつけますが、あきらめない報徳学園の3番・橋本友樹選手(3年)にタイムリーヒットを浴び、1点差に詰め寄られます。
土壇場でランナー1・2塁と、逆転サヨナラのピンチだった東洋大姫路でしたが、木下投手がライトフライに打ち取り、試合終了。最後までシーソーゲームとなった激戦は結局、7-6で東洋大姫路に軍配が上がりました。
大会注目の好投手・阪下漣選手(3年)の出番こそありませんでしたが、宿敵との大一番を制した東洋大姫路は、新チーム結成後、県内無敗の20連勝を達成し、兵庫・夏の頂点に立ちました。





