NHK党・立花孝志氏出廷せず 原告反論「主張整理されていない」丸尾牧・兵庫県議、名誉毀損で提訴 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

NHK党・立花孝志氏出廷せず 原告反論「主張整理されていない」丸尾牧・兵庫県議、名誉毀損で提訴

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 斎藤元彦・兵庫県知事らに対する告発文書問題をめぐり、政治団体「NHK党」党首・立花孝志氏が行った街頭演説で名誉を傷つけられたとして、丸尾牧・兵庫県議が立花氏を相手に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が27日、神戸地裁尼崎支部で開かれた。

開廷前の神戸地裁尼崎支部・法廷〈2025年8月27日午後 兵庫県尼崎市〉※代表撮影

 訴状によると、昨年(2024年)11月の県知事選挙に立候補した立花氏が、選挙期間中の11月2日、西宮市内の商業施設で行った街頭演説で、元県民局長の男性(2024年7月死亡)が作成した告発文書について、「実は丸尾とかが書いたんですって、嘘を。あの告発文書は丸尾牧も書いとるんです(中略)こいつらがデマを流してる」などと言及したとしている。

 丸尾県議は、この告発文書について調べる県議会調査特別委員会「百条委員会」の委員を務めていた。

 この日の口頭弁論に立花氏と弁護人は出廷しなかった。

 丸尾県議は法廷での意見陳述で、次のように訴えた。

「立花氏から私たちへの執拗な攻撃は、昨年(2024年)11月の兵庫県知事選から始まった。選挙期間中に立花氏は、『黒幕は竹内(故人・元兵庫県議の竹内英明氏)や丸尾など。(斉藤)知事失職が彼らの最終的な狙い』などとSNSで発信。私に関するデマを拡散した街頭演説によって、抗議電話やメール、メッセージなどが私のもとに大量に届くようになった。

さらに、県民局長の告発文書を作成したのではないかとの動画も作成されていた。私は、精神的に追い込まれ、憔悴(しょうすい)しきった時期があった。一時期、この状況から逃れるために、議員辞職をするしかないと考えたこともあった。

このようなことを認めることで、秩序ある社会が壊れ、新たな被害者が出て、新たに自殺する人が出てくるかもしれない。裁判官には社会が壊れないように、秩序ある社会、安心して暮らせる社会を維持、継続するために、公平公正な判断を求める」

 丸尾県議は会見で、「虚偽の発信で人を貶めることは許せない。これでは民主主義の規範が崩壊する。私たちは健全な社会というバトンを、次世代に渡すことがミッションだ」と話した。

 一方、立花氏は答弁書で▼(原告・丸尾県議の)社会的評価がどの程度低下したのか具体的な主張をしていない、▼(立花氏自身は)具体的な根拠を示さずに街頭演説している、▼元県民局長による告発は公益通報であるからこれに原告が加担したとしても(原告の)社会的評価は変わらない、としている。

 また、▼丸尾県議が元告発文書作成に関わったとする言説は「デマである」ことを認めており、真実性の立証については主張していない。

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