兵庫県・淡路市の戸田敦大市長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、「淡路島の玄関口である淡路市は、飽きのこない観光地。少子高齢化や人口減少といった課題に“オール淡路”で取り組んでいきたい」と、市の魅力や市政について語った。
淡路島の北部にある淡路市は、2005(平成17)年4月1日に、旧津名、淡路、北淡、一宮、東浦の各町が合併して誕生したまち。総面積は184.24平方キロメートルで淡路島の3割を占め、人口は約4万人。神戸市から明石海峡大橋を渡ってすぐのところにあり、淡路島の“玄関口”と位置付けられる。阪神間まで車で約1時間以内、関西国際空港まで1時間30分以内と「交通アクセスが非常によく、関西のリゾート地として注目を集めている」という。
戸田市長は4月の淡路市長選挙で初当選し、市長に就任して約4か月。生まれも育ちも淡路市(旧岩屋町)で「高校と大学時代の7年間、地元から船で通学していた」という。そんな戸田市長は、市の魅力について「飽きのこない観光地」と語った。市の東側、大阪湾に面した海岸は『東海岸』、西側の播磨灘側は『西海岸』と呼ばれ「特に西海岸から望む夕日は絶景」という。近年、西海岸エリアには新しい観光施設やカフェ、レストランなどが次々にオープンし、週末になると多くの観光客が訪れる人気スポットとなっている。
淡路市内の観光にはバスが便利。市のマスコットキャラクター、あわ神(じん)・あわ姫にちなんだ『あわ神あわ姫バス』14台が市内を周遊している。そのうち1台は全面金色にラッピングされた『ゴールデンドリーム号』で、不定期に運行されている。戸田市長は「幸せを呼ぶ金のバスで、見かけたり乗車できれば、きっといい1日になるはず」と微笑んだ。

観光客でにぎわいをみせるものの、市の課題は多くの地方都市と同様に「少子高齢化、人口減少という、いわば“静かなる有事”」。その対策として「少子化の流れに歯止めをかけるのが喫緊の課題。結婚から妊娠、出産、子育てに至るまでの切れ目のない支援を強化するだけでなく、若者世代が定住できる施策を進めていく」とした。また、高齢者が社会で活躍できる環境の整備や、空き家や空き店舗の利活用の促進、ワーケーションや二拠点居住といった新しいライフスタイルへの環境づくりなど、市の重点政策を挙げた。その上で、「行政の力だけでは限界があり、地域団体や企業などが一体となって知恵を出し合う“オール淡路”での取り組みが必要不可欠」と話した。
淡路市では、41回目の開催となる「淡路国生みマラソン」が10月に開催される。淡路市ならではの大会について、戸田市長は次のように語った。



