サッカー・J1のヴィッセル神戸は2日、大旗の応援に関する運用ルールの検証と今後の対応について、公式サイトで方針を明らかにしました。
8月30日(土)2025明治安田J1リーグ第28節のヴィッセル神戸対横浜F・マリノス戦で、ヴィッセルサポーターがサポーターズシートで振っていた大旗が、ピッチ上の選手にあわや接触するような場面が発生。この様子がSNSで拡散され、物議を醸す事態となりました。
ヴィッセルは試合日の30日中に事態を確認するとともに、当該サポーターと面談を実施。当該サポーターに攻撃的な意図はなかったものの選手に接触する可能性があった事態の重大さを鑑みて、本人から大旗を使用する応援活動の無期限自粛および年内の来場自粛の申し出を受けたことを翌31日に発表。その際に、今後の改善策を改めて案内すると明かしていました。
9月1日、クラブと、大旗を利用して応援を行なっているサポーターが、安心安全な試合運営に向けて運用ルール改善について協議を実施。その席で、サポーターから9月12日までの公式戦3試合で大旗の使用を控え、安全対策の検証をクラブとともに行いたいとの申し出を受けたといいます。
ヴィッセルは、安全で持続可能な応援環境を担保、構築するというクラブの意向とも合致したため、今後は大旗応援者と協議を重ねながら、大旗の応援ルール、安全対策の改善を実施していくとしています。
なお、ヴィッセルサポーターが大旗の使用を控える期間は次のとおりです。
・9月3日(水)JリーグYBCルヴァンカップ プライムラウンド準々決勝第1戦(アウェイ)横浜FC戦@ニッパツ三ツ沢球技場
・9月7日(日)JリーグYBCルヴァンカップ プライムラウンド準々決勝第2戦(ホーム)横浜FC戦@ノエビアスタジアム神戸
・9月12日(金)明治安田J1リーグ第29節 柏レイソル戦@ノエビアスタジアム神戸
ヴィッセルによると、大旗を使用した応援に関して、「試合に関わる全員が安心安全で試合に集中できることを第一義的に、そこを担保した上での新しい応援ルールに基づいて段階的に再開する予定」とのことです。
一方で、今回の件について、依然としてSNSなどでの誹謗中傷が続いている事態を鑑み、ヴィッセルは「本件に関しまして、SNS等において当事者の個人を特定しようとする行為や、個人に対する心ない誹謗中傷が散見されております。このような行為は、決して行わないよう、皆さまに改めて強くお願い申し上げます。当クラブは、いかなる理由であっても、個人への誹謗中傷を容認いたしません」と呼びかけました。
そのうえで、ヴィッセルは、「来場者の皆さまが安心して楽しめるスタジアムづくり、また選手・スタッフが安心安全に試合に集中できる環境づくりに努めてまいります」と述べています。






