ここ数年「モルック」「ピックルボール」などの一般的に認知度が低い、いわゆる“マイナースポーツ”が脚光を浴びています。そんな中、新たに注目を集めているスポーツが「コーンホール」なるもの。詳しい話を、アジアコーンホール協会の村川啓二さんに聞きました。
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「コーンホールとは、トウモロコシ粒やビーズが入った小さな袋を木製のボードに向かって投げ『板にあけられた穴に入れる』もしくは『板上に乗せる』ことを行い得点を競うスポーツです」と村川さん。我々日本人にはいまいちピンと来ない競技ですが、アメリカではBBQやパーティーで楽しまれているだけでなく、プロリーグもあるほど認知度が高いのだとか。

欧米ではメジャースポーツとして親しまれていますが、アジアではまだマイナーな存在。村川さんは「コーンホールを日本の兵庫県から広めていきたい」という思いで協会を設立したのです。
コーンホールの魅力について「老若男女問わず楽しめること」と話す村川さん。ルールはシンプルでありながら奥深く、初心者でもすぐに参加できるうえ、戦略や技術を磨き年月をかけ上達することで長く楽しめるとか。「スポーツとして奥行きがある。それが多くの人を惹きつける理由では」と村川さんは分析しています。

プレーするのに手軽なことも人気を集める理由のひとつだそう。
「公園や体育館など身近な場所でプレーできるため、特別な設備を必要としません。“人々が気軽に集まれる”という特性は、地域交流や活性化にも大きく寄与し、世代・国境を越えたコミュニケーションのきっかけにもなります」(村川さん)
10月には兵庫県丹波市で大会も開催されるコーンホール。今後について村川さんは、「SNSを活用して魅力をさらに多くの人々に届け、認知度を高めていきたいと考えています。そして、将来的には、兵庫県を舞台にアジア各国を招いた『アジア大会』を開催し、国際的な交流と競技の発展を目指していきたい」と語りました。
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コミュニティへの貢献も期待されるスポーツ、コーンホール。日本全国でプレーされる日はそう遠くないかもしれません。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip』2025年9月17日放送回より




