悔しい連敗も、満員の声援を力に奮闘 ヴィクトリーナ姫路 活躍中の新戦力が語る 手応えと課題 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

悔しい連敗も、満員の声援を力に奮闘 ヴィクトリーナ姫路 活躍中の新戦力が語る 手応えと課題

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 バレーボール女子・SVリーグのヴィクトリーナ姫路は、開幕から6連勝と好調だったが、11月1日と2日のホームゲーム、SAGA久光スプリングス戦で2連敗。昨シーズン、プレーオフで敗れた相手にリベンジすることはできなかった。

 1日はストレート負けで苦杯をなめたヴィクトリーナ。しかし、2日は、1-2と劣勢の第4セットで0-5のビハインドから逆転すれば、最終セットで9-14とマッチポイントを奪われながら2点差まで追い詰めるなど、粘り強さを披露。ホームでの手痛い2連敗だったが、チームは意地を見せるとともに、SVリーグでの姫路ホームゲーム最多、ヴィクトリーナ・ウインク体育館が満員となる2804人の観衆をわかせた。

※2025年11月2日、ヴィクトリーナ・ウインク体育館(写真:ラジオ関西)

 チームをけん引したのは、今シーズンから加わった新戦力だ。いまや攻撃の要となっているカミーラ・ミンガルディ選手は、2日の試合で実に69本のアタックを放ち、チーム最多の32得点をマークした。

「久光はとてもいいチーム。(その相手に対して、)ブロックとディフェンスがかみ合ったときは手応えを感じたけれど、最後は細かい部分の集中が足りなかった」と試合を振り返る元女子イタリア代表。それでも、「今日(2日)はベストに近い形で戦えた。満席の会場でプレーできて本当に幸せ」と笑顔を見せ、「もっとパワーを出すために、もっとピンクを入れないと!」と、チームカラーをモチーフにした髪色の話題で会見の場を和ませた。

得点を決め、雄たけびをあげるカミーラ・ミンガルディ選手 ※2025年11月2日、ヴィクトリーナ・ウインク体育館(写真:ラジオ関西)

 一方、セッターの大島杏花選手は今季、初のSVリーグに挑む“オールドルーキー”。昨シーズンまでVリーグ(2部相当)の倉敷アブレイズでプレーしていたが、今やヴィクトリーナの司令塔として出場を続けている。

大島杏花選手 ※2025年11月2日、ヴィクトリーナ・ウインク体育館(写真:ラジオ関西)

「この舞台でプレーできていることが幸せ。周りで支えてくれている選手(チームメイト)やコーチのおかげで、いま、コートに立てている」と感謝の思いを語った背番号8。

 試合については「前日の反省をいかして、今日の試合に向けていかに対策をたてて戦うか、みんなでそこにフォーカスしてできたが、久光さんの高さやパワーに自分たちがまだ対応してきれなかった」と悔やみつつ、「対応できたところもたくさんあったし、それをしっかり自信につなげて、次の試合に向けてチーム全体でやっていきたい」と前を向いた。

 また、満員となった会場については「『GO!VIC!』のたくさんの声援が本当に力になった」と感謝。「勝利で恩返しできなかったのが悔しい」と声を詰まらせた。

試合後会見に臨むカミーラ・ミンガルディ選手と、大島杏花選手 ※2025年11月2日、ヴィクトリーナ・ウインク体育館(写真:ラジオ関西)

 ヴィクトリーナのアヴィタル・セリンジャー監督は「勝敗を超えて観ている人が感動するような試合を見せられた。最後まで負けない、あきらめない、戦う姿というのを見せられたことは大きいと思う」と前を向いた。

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