兵庫県丹波市の林時彦市長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、地域の魅力や地域活性化への取り組みなどについて語った。
丹波市は兵庫県の中央東部に位置し、北東部は京都府と接するまち。市の西部には日本の標準時を示す子午線(東経135度)が通る。阪神間から約1時間半から2時間の距離にあり、山々に囲まれ自然豊かな地域。
市内氷上町の『水分かれ(みわかれ)』と呼ばれる場所には、瀬戸内海に流れる加古川と日本海へ流れる由良川の源流がある。日本列島を縦断する中央分水界の中で一番標高が低く、その高さはわずか95メートル。
この特徴的な地形が豊富な作物を育んでおり、米や黒大豆、大納言小豆、栗、山の芋など、特に秋に旬を迎える食材の宝庫。林市長は「朝夕の寒暖差があり、丹波霧と呼ばれる霧が発生しやすい。それが農作物を美味しくしている」と話した。
丹波市内にある白亜紀前期(1億1000万年前)の地層からは、恐竜や爬虫類の化石が数多く発掘されている。特に、2006年に肋骨などの化石が発見され、その後の本格的な調査によって新属新種とわかった大型草食恐竜の化石は『丹波竜』と名付けられ、大きな話題に。それらの情報発信施設・丹波竜化石工房が『たんば恐竜博物館』として2025年7月にリニューアルオープンした。丹波竜の全身骨格や世界最小の恐竜類の卵の化石などが展示されていて「予想より大勢の人が訪れている」という。



