ラジオ関西『Clip』水曜日の「不幸話」がテーマとなったコーナーで、リスナーから寄せられた悲しいエピソードの数々が紹介された。(※番組パーソナリティー:ワタナベフラワー)
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【山本さん】
「職場で私が出したアイデアがきっかけで話し合いに。このテーブルには、社歴の長い山本さん(仮名)という人も参加していました。皆で意見を出し合った結果、良いものが完成。しかし上司は『さすが山本さん(仮名)、頼りになるわ。それでいこう!』と、最終的に意見をまとめた山本さんだけを賞賛。そもそも発案者は私だし、他の同僚も協力してくれたのに……と、モヤモヤが残りました。『みんなで意見を出し合いました』と言ってくれてもいいんじゃないの、山本さん。上司も一人だけ褒めるのはアカンやろ」
スタジオでは「山本さんのほうから『みんなのおかげだよ』など、ひとことあるだけで変わるはず。人間関係はそうした気遣いが大事」と山本さんへの苦言に近い意見が。ボーカルのクマガイタツロウは「僕も自分のアイデアを盗られることがたびたびあるので、この気持ちはよく分かる。でも、ここは一緒に踏ん張ろう。相手が僕たちの出した古いアイデアでおもしろがっているうちに、こっちは新しいアイデアを出して未来を見ていこう!」と力強く寄り添っていた。

【佳作】
「私はカレーライスが大好きです。心の底からスパイスと煮込みの香りを愛しています。しかし、配偶者は違います。『重い』『においが残る』など、まるでカレーは悪役と言わんばかりの言い草。ですので、カレーを作るのは私が家にいるときだけです。ある日曜日の午後、私は上機嫌で圧力鍋を火にかけ“シュッシュ”という音に幸せを感じていました。火を止め、ルーを入れる前の待ち時間……それはカレーが最高の仕上がりを迎えるまでの静かなる余韻であり魔法の時間。その間に、私は故障した掃除機を家電量販店に持っていきました。帰宅しウキウキしながら圧力鍋のフタをスッと開くと、そこに広がっていたのは緑・緑・緑。見渡すかぎりのブロッコリー。どうやら私が留守の間に『健康そうだから』と配偶者が足したそうです。体の健康以前に、心の健康がそこなわれました。自分の皿にトッピングするならまだしも、鍋ごと侵略はないじゃないか。私のカレーは、もはや別の惑星の料理になってしまい、日曜日の午後の幸福は圧力鍋のフタとともに静かに吹き飛びました」
パーソナリティー陣は「いい文章ですね。佳作!」と、不幸な内容よりも文章を評価していた。

【正座】
「最近、正座をすると足の裏がすぐに攣ります」
クマガイは「たまに正座すると自分の上半身の重みに耐えられなくなっている。『僕の下半身ってこんなに分厚かったっけ?』というくらいパンパンになる」と共感。それを聞いたギターのイクローはスタジオで正座にチャレンジ。まったく違和感なく正座できたため、クマガイは悔しがっていた。

※ラジオ関西『Clip水曜日』11月12日放送回より





