12月7日(日)までの期間で、「芸術文化観光専門職大学(以下、CAT)」(兵庫・豊岡市)で上演されている舞台『もう風も吹かない』が好評だ。平田オリザさん(劇作家・演出家)のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)で、同作に出演している学生が作品の魅力について語った。

CATでは、実習の一環として、第一線で活躍するアーティストと学生が協働し、演劇やダンスの本格的な舞台作品を制作・上演している(以下、PAP)。
今年度は、4年ぶりに学長でもある平田さんが作・演出を担当。2003年に桜美林大学文学部総合文化学科演劇コース1期生の卒業公演のために書き下ろした作品『もう風も吹かない』をアップデートし、約1年かけて制作した。
11月29日(土)から上演がはじまり、「リアルだ」「観たあとに誰かと語り合いたくなる」と評判だ。
番組には、髙木創大さん(4年生)と齋藤文也さん(3年生)が出演。
奈良県出身の髙木さんは、高校時代から演劇に携わってきた。「奈良市のプログラムでいろいろな方と演劇を作らせていただいて、そのまま大学でも続けたいと思った」と語る。
豊岡は天気予報でしか知らないまちだったが、未知』 の大学への好奇心から4年間身を置くことを決意した。
今回の座組は2年生から4年生からなり、俳優・スタッフ併せて約90人という大所帯。髙木さんは下級生からも慕われ、ムードメーカー的存在だ。
齋藤さんは新潟県の出身で、小学生のころから創作活動に興味を持っていた。「漫画や小説を書くことが好きで、創作活動をいかせる大学を探していた」と振り返る。
演劇経験はなかったが、オープンキャンパスで観たPAP『OZ2020』に衝撃を受け、併願は一切せずに受験に臨んだという。
将来は、書く仕事を希望する斎藤さん。「平田学長の演出を体験することで技を盗めたら」との思いから、今回は俳優としてオーディションに挑んだ。





