新車価格の高騰や若者の車離れが進む自動車市場。いま大きな変化を迎えているといいますが、実際どのような状況なのでしょうか。

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中古車販売などを取り扱う「株式会社ユーポス」によると、新車価格が上昇している背景には“安全装備の標準化”があるのだとか。「部材の高騰に加え、踏み間違い防止装置やレーダーなどの安全機能が標準搭載されるようになりました。『付いていて当たり前』の時代となりつつあり、軽自動車でもオプションを付ければ300万円を超えるケースが珍しくありません」とのこと。こうした背景から、新車購入が難しくなる層も増えているそうです。
中古車市場においては、コロナ禍が大きな影響を与えました。「半導体不足により新車の供給が追いつかず、中古車相場が一気に上昇。10年以上この仕事をしていますが、見たことのない相場でしたね。しかし昨年あたりから落ち着き始め、現在は徐々に正常値へ戻りつあります」と同社は話します。
若者の車離れも顕著で、都市部では「レンタカーが最も経済的」という考えが浸透し、車を所有しない層も増えているそう。これは若者の消費行動が関係しているようで、「かつては『車を買うこと』は人生の大きな節目のひとつでした。ですが、今はスマホ購入など、お金を使う対象が分散している。価値観のバランスが変化していると感じます」と同社は述べました。とはいえ、車が生活必需品である地方では状況が異なるといいます。走行距離が伸びるため、1台を長く乗りつぶす買い方が多いそうです。

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かつては所持することがひとつのステイタスであった車。担当者の話から、時代の流れに伴う人々の思考の変化がうかがえました。

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年11月17日放送回より




