「白馬と花の彩り」京友禅の世界、 美しく飛躍する「午年」絵馬…京都のパワースポット・神泉苑に奉納

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 平安時代、弘法大師・空海が「雨乞いの祈祷」を行ったとされる東寺真言宗寺院・神泉苑(しんせんえん・京都市中京区)に、京友禅作家・足立茂氏(75)が奉納した午年の絵馬がお目見えした。

2026(令和8)年「午歳(年)」は花の彩りの輪にに美しい白馬が頭をのぞかせる〈2025年12月28日撮影 京都市上京区・神泉苑〉

 絵馬には美しいたてがみをなびかせた白馬が、菊や牡丹、菖蒲、桜など四季を彩る花々の鮮やかな輪から飛び出し、今にも駆け上がるようなさまが描かれている。
 境内の「善女竜王社(ぜんにょりゅうおうしゃ)」手前の拝殿に設置されている。

神泉苑・善女龍王社手前の拝殿に「巳」と「午」が並べられた
善女龍王は仏教の守護神で、雨乞いの対象となる龍神の一尊

 神泉苑は、794(延暦13)年に桓武天皇により禁苑(きんえん ・宮中の庭園)として造営された。 平安京(大内裏)の南東隣に位置し、疫病退散を願い始まった祇園祭のルーツ「御霊会(ごりょうえ)」も開かれた。

 弘法大師・空海が、824(天長元)年に祈雨(雨乞い)を行ったことでも知られる。
 これ以降、神泉苑の池には善女龍王が住むとされ、神仏習合の時代の面影を色濃く残している。

 また、源義経と静御前が出会ったとされる伝説があり、縁結びや恋愛成就のパワースポットとしても知られる。

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