兵庫県尼崎市の百合学院中学校チアダンス部「Lilies(リリーズ)」が、今春、世界大会に挑む。国内で実績を重ねてきた同部は、4月にアメリカで行われる「2026 ICU 世界ジュニアチアリーディング選手権大会」に、日本代表として出場する。部員たちはこのたびラジオ番組に出演し、本番に向けた意気込みを語った。

チアダンスは、チアリーディングから派生した競技で、ジャンプやターン、ラインダンスなどのダンス要素を中心に、音楽に合わせた表現力や美しさ、動きの正確さなどを競う表現スポーツとされている。
リリーズ顧問の坂口巧先生は「チアリーディングがアクロバティックな要素を持つのに対し、チアダンスはダンス競技として発展してきた。表情も含めた華やかさが魅力で、全国大会では約2分間の演技を総合得点で競う」と説明する。
百合学院は中学・高校ともにチアダンスの強豪校として知られる。リリーズの中学生チームは、2025年12月の全日本チアダンス選手権大会決勝大会で中学生編成POM部門Largeの1位に輝くなど、複数の全国大会で上位入賞を重ねてきた。
高い実力を持つ同部は、今年1月、日本スポーツチア&ダンス連盟から世界大会の日本代表に選ばれた。

部員たちの多くは幼少期からチアダンスに親しんできた。丸田心響さん(2年)は「5歳のとき、友だちが踊っているのを見て始めた」、飯島有紗さん(1年)は「テレビでチアをしている子を見て、ポンポンを持って踊ってみたいと思った」、大黒(だいこく)小春さん(1年)は「お祭りで楽しそうに踊る姿に憧れた」と振り返る。
チアダンスの名門として知られる百合学院を志願し、今は同部で研鑽を積んでいるメンバーたち。現在の練習量は、部としての練習が、平日2時間、休日3時間。帰宅後、毎日のように自主練習を重ねている。丸田さんは「母は毎日違うメニューのお弁当を作ってくれる。家族の支えがあって続けられている」と感謝を口にする。


一方、世界大会への出場には大きな壁もある。遠征は約1週間で、費用は1人あたりおよそ100万円。チーム全体では約2000万円規模となる。そのため、同部は遠征費の一部に充てるためのクラウドファンディングを行っている。
坂口先生は「教育的意義の高い挑戦を、社会全体で支えてもらえれば」とコメント。また、クラウドファンディングプロジェクトの主体である同部保護者会有志も、「子どもたちが世界に挑戦するこの機会は、今後の人生において大きな財産となる経験です」と述べ、支援を募る取り組みを進めている。
本番を前に、部員たちの表情は引き締まっている。丸田さんは「日本代表としての責任はあるが、全員が自信を持って輝ける演技をしたい」と言えば、センターを務める飯島さんは「支えてくれた人たちに感謝を届けられるよう踊りたい」とコメント。大黒さんも「出たくても出られない人の思いも背負って、全力で楽しみたい」と力を込めた。
様々なサポートを力に、チアダンスで尼崎から世界に挑む、リリーズ。笑顔あふれる中学生たちが、本場とされる舞台でどんな演技を見せてくれるのか。期待は高まっている。

◆百合学院中学校チアダンス部「Lilies(リリーズ)」
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