見知らぬ人にも「一緒に食べよう!」と声をかける? セネガル流のもてなし“テランガ”を識者が解説

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 日本には相手に対して心を尽くす「おもてなし」という文化があり、過去には流行語として選ばれたことも。日本独自の文化として海外からも注目を受けていますが、アフリカのセネガルにも「おもてなし」精神が根付いているとか。現地事情に詳しい、ニングもえこさんに話を聞きました。

日本に浸透している「おもてなし」精神だが、セネガルにも同じ概念があるそう(イメージ)

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「ラック・ローズ」と呼ばれるピンク色の湖や数百万もの鳥が訪れる「ジュージ国立公園」など、豊かで美しい自然で知られるアフリカ大陸最西端の国・セネガルには、同国のメジャー言語のウォロフ語で「テランガ」と呼ばれる文化が存在します。日本語に訳すと「おもてなし」のことで、セネガルで大切にされている精神です。それに基づく代表的な行動は「食事を与える・振る舞う」というもの。

「セネガルでは大皿を囲んで家族みんなで食事をするのが基本スタイル。その際、近くにいる人に『一緒にたべよう』と声をかけ誘うのがテランガです。知り合いはもちろん、知らない人でも誘います」(ニングさん)

見知らぬ人とも大皿を囲む、「テランガ」の精神(提供=ニングもえこさん)

 同国の子どもたちの中には、宗教学校に身を置き托鉢(修行の一環で家を回ること)に励む者も。そんな彼・彼女らを家に上げ、食事を分け与えることもテランガのひとつだとか。裕福層に限らず、食事を分け与える行為は同国において「当然」のことだと言いますが、どのような背景がありこうした文化が生まれたのでしょうか。

 ニングさんは「セネガル国民の95%はイスラム教徒です。イスラムの教えのひとつが『施し』であり、誰かに食事を与えることは善行とされていることが根底ににあります」と回答しました。

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 セネガルに訪れることがあれば、「一緒に食べよう!」と声をかけられることがあるかもしれませんね。
 
(取材・文=つちだ四郎)

【取材協力】アフリカルチャ―

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