《Expo Legacy》「大屋根リング」解体進む ”リユース木材” 遺産伝承、全国各地へ旅立つ

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 大阪・関西万博(2025年4月~10月開催)のシンボル「大屋根リング」の解体工事が進んでいる。 運営主体の日本国際博覧会協会によると、昨年(2025年)12月から解体が始まり、保存が決定した部分を除き、2027年8月までに撤去される予定。進捗率は約15%。

解体工事が進む大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」〈2026年3月5日 13時26分撮影 大阪市此花区・夢洲〉
解体作業か進む大屋根リング(北東工区)左後方に解体中の日本館

 大屋根リングは1周約2キロ。“最大の木造建築物”として、万博開幕前の2025年3月4日にギネス世界記録に認定された。建築費は約350億円。

“世界最大の木造建築物”ギネス世界記録に認定 設計者・藤本壮介氏(左から4人目)とともに〈2025年3月4日 大阪市此花区・夢洲〉

 大阪府・市はリングの北東、大阪ヘルスケアパビリオン跡付近の約200メートル部分について、人が登れる状態で保存する。周辺の約3.3ヘクタールと合わせて緑地帯(大阪市営公園)として整備する。

保存が決定した北東200メートル部分 リング内側にアイルランドパビリオン〈2025年5月3日撮影〉
閉幕後、パビリオンの解体が進む ほぼ同じ場所から アイルランドパビリオンは撤去され、ネパールパビリオンの骨格が見える〈2026年3月5日撮影〉

 博覧会協会は、万博会場内の施設・建材・備品などの需要と供給をマッチングさせるサービス「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」を通じて、今後の国内全体の施設設備のリユースの推進と、産業廃棄物の削減やサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けて取り組んでいる。

大屋根リングの解体が進む大阪・関西万博跡〈2026年3月5日 12時32分撮影 大阪市此花区・夢洲〉

 リングに使用されたスギやヒノキの総量は、約2万7000立方メートル。このうち、「ミャク市!」へ、リユース分として4000立方メートルが出品された(保存部分の約3000立方メートルは除く)。公募は、2025年6月~2026年2月に4回行われ、譲渡先として全国18都道府県の46の民間企業や地方公共団体が決定(3月5日現在)、最終的には60以上となる見込み。

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