兵庫県の斎藤元彦知事が12日、ラジオ関西の生放送番組に出演し、兵庫県の2025年度補正予算について説明した。インフレで物価が高騰していることへの支援や県民の安心安全を守る対策を盛り込んでおり、「国の交付金を活用して経済対策を中心にしました」と話している。

新型コロナウイルス対策の中小企業制度資金貸付金の利用が伸びなかったことなどから、補正予算は全体で308億円の減額となったものの、県民生活を支える施策を中心に据えている。
具体的には、日本酒の原料となる酒米の価格が急激に高くなっているため、酒米の購入費の一部を支援してブランドの安定供給を図り、兵庫が誇る日本酒産業を守る。また昨年、西播磨のマガキが大量死したことを受け、養殖業者へ種苗購入費を助成する。燃料費高騰で赤字が続く公衆浴場に対しては、設備の整備や修繕費を支援し、地域の大切な憩いの場を維持する。
特に力を入れているのが「子どもと高齢者の守り」で、学校現場では経年劣化した学習用コンピュータの更新に加え、エアコンの電気代、私立学校への酷暑・防犯対策支援を行う。通学路の安全対策では、歩道のない区間54キロで「カラー舗装」の塗り直しを加速させ、交通量が多く塗装が剥げた危険箇所を一掃する。
65歳以上の高齢者を対象に、特殊詐欺防止のため電話機につける「自動録音装置」を新たに1万4000台無償配布する。機器の設置が難しい人には、サポート窓口も充実させて防犯の「穴」を徹底的に埋めていく。
このほか12月補正予算を財源に、家計応援の柱としてデジタル商品券「はばタンPay+(プラス)」の第5弾の申し込みを3月18日からスタートする。
今回は一般枠もプレミアム率を50%に引き上げ、1口5000円で購入すると7500円分の買い物ができる。1人最大4口まで購入可能で、上限まで購入すれば1万円分もお得になる。知事は、中東での紛争を挙げながら「食品、ガソリン代、クリーニング代などがこれから高くなる可能性がある。93万人分の枠を用意しており、多くの県民の家計を応援したいと思っています」と活用を呼び掛けた。






