サッカー・J1のヴィッセル神戸は、現地時間16日(日本時間17日未明)、サウジアラビアのジェッダで、アジアクラブナンバー1を競う「AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26」ファイナルズの準々決勝に臨み、カタールのアル・サッドに、PK戦の末に勝利した。
神戸は、11日のJ1百年構想リーグ第10節の名古屋グランパス戦で負傷交代し、状態が心配された扇原貴宏選手、前川黛也選手、マテウス・トゥーレル選手が、そろって先発。
特に前川選手とトゥーレル選手は頭部の接触で担架や救急車で運ばれ、すぐの復帰が難しいと思われていただけに、サウジアラビアでの試合出場は驚きだった。
試合では、開始早々の6分に先制を許した神戸だが、攻勢を続けると、24分に大迫勇也選手のヘディングシュートで同点に追いつく。
1-1で迎えた後半、相手の主軸である元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーニョ選手らに立て続けにゴールを献上し、一時は2点をリードされた。
それでも、満田誠選手とジェアン・パトリッキ選手を投入して反撃すると、その2人の連携を経て、74分に井手口陽介選手がゴール。1点差に詰め寄る。
さらに、交代枠をすべて使い切って1点を取りに行くと、実を結んだのは試合終了直前。途中出場の広瀬陸斗選手の右クロスを、ニアサイドに走り込んだ武藤嘉紀選手がヘディングで流し込み、土壇場で3-3の同点に追い付いた。
試合は延長戦に突入するも、決着はつかず。PK戦に持ち込まれると、アル・サッドは3人目が失敗。一方の神戸は5人全員が成功し、結局PKスコア5-4として勝利。2020年以来となるアジアのベスト4に進んだ。
勝ち上がった神戸は、アジアの戦いで2020年以来、2度目のベスト4に進出。現地時間4月20日午後7時15分(日本時間4月21日午前1時15分)から行われる準決勝では、アルアハリ・サウジ(サウジアラビア)とジョホール(マレーシア)の勝者と対戦する。
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神戸・三宮の映画館「OSシネマズミント神戸」では、この試合のパブリックビューイング(PV)が行われ、深夜にもかかわらずファン・サポーター約300人が集結。神戸から遠くサウジアラビアへ声援を送った。武藤選手の劇的同点弾のときや、パトリッキ選手がPKを決めて勝利が決まった際は、立ち上がって喜び合う様子も見られ、試合後は歓喜の笑顔に包まれた。
神戸サポーターは、「会場一体となって盛り上がって、すごくいい雰囲気で見させてもらった。(武藤選手の劇的同点弾は)涙が出るほどうれしかった」「前川選手はすごかった! 何回もピンチを助けてくれて、自分の中ではMVP!」など、続々と喜びのコメントを寄せた。
そして、「ここからも快進撃と神戸の底力を見せてほしい」」「トロフィーを持って帰ってきて!」「神戸でみんなサポーターは待っているので、頂を取って帰ってきてほしい。またこっちから応援します!」と述べ、チーム、選手たちにエールを送っていた。
なお、今回の勝利を受け、神戸は準決勝のパブリックビューイング開催も前向きに検討するという。






